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代官山「猿楽町歩道橋」が撤去へ 街と共に50年、「ゆず」の曲にも登場

撤去される代官山「猿楽町歩道橋」。撤去に先立ち横断歩道(写真手前)も新たに敷設された

撤去される代官山「猿楽町歩道橋」。撤去に先立ち横断歩道(写真手前)も新たに敷設された

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 代官山駅近くの旧山手通りに架かる「猿楽町歩道橋」が3月、撤去される。約50年にわたり代官山の街と共存してきた歩道橋が姿を消す。

撤去工事のお知らせ(案内図)

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 橋は代官山交番前の旧山手通りの上と渋谷方面に抜ける区道(八幡通り)の上に「く」の字形に架かり、橋名板によると設置は1970(昭和45)年3月。同時期に開業した複合施設「ヒルサイドテラス」などと共に旧山手通りの景観の一部として街に溶け込んできたほか、人気デュオ「ゆず」の楽曲「代官山リフレイン」で冒頭の歌詞「代官山の歩道橋の上から眺めているのは変わらぬままのオレンジの夕陽」に登場するのも、この歩道橋だといわれている。

 撤去は、景観やバリアフリーなどのまちづくりの観点から地域住民らでつくる「旧山手通りを考える会」の度重なる要望で実現したもので、警視庁と都建設事務所などが協議を重ね、撤去に伴う新たな横断歩道敷設も決めた。歩道橋撤去に先立ち、これまで旧山手通りに架かる橋に代わる動線として、北西側に横断歩道を新設。既に供用が始まっている。

 工程ではまず、区道(八幡通り)に架かる歩道橋の撤去に取り掛かり、2日22時30分から翌3日6時にかけて階段も含め撤去工事を行う。その間、区道の一部を通行止めにする。今回撤去する橋桁の直下にも、4月下旬をめどに新たに横断歩道を敷設し、併せて八幡通り(代官山駅方面)の歩道の一部を拡幅する。

 続けて、旧山手通り上に架かる橋桁は3月23日の同時間帯に、同じく区道を通行止めとしながら階段と合わせて撤去する予定。

 歩道橋は2月25日に閉鎖された。

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