ファッションビル「SHIBUYA109」(以下109、渋谷区道玄坂2)のロゴ刷新に向け、約40年にわたり掲出されてきた赤色のロゴマークの撤去準備が進んでいる。足場などを設置するための仮設工事が2月18日に始まり、シリンダーの上には現在、正面から見ると冠のようにも見える鉄骨が現れ始めている。
同ビルが「ファッションコミュニティー109」として1979(昭和54)年の「渋谷の日」(4月28日)に開業して以来起用してきた「109」のロゴは、1989年の「SHIBUYA109」改名時に現在の形に。既存のロゴは現在の仮設工事を終え、3月初旬に足場などを設置し撤去を始め、新サインは3月中旬から約1カ月かけて取り付ける。
施設を運営するSHIBUYA109エンタテイメント(道玄坂1)が昨年、公募で集めた9537点の中から審査やインターネット投票で決定した新ロゴは、一般企業に勤めるハナガキダイジュさんと同僚の池田敦美さんの2人が考案した。くっついた数字が丸みのある「109」の文字が、ピンク色から紫色に変わるグラデーションカラーが特徴で、ロゴは外壁のほか施設各所にも設置する。
開業40周年を機に立ち上げた「ReBORN(リボーン)」プロジェクトでは、5月に新元号への改元も控える今年、ロゴ刷新をはじめ、館内に「食」「エンタメ」ゾーンを新設するなど大規模リニューアルにも踏み切る。コアターゲットに据える20歳前後の女性の取り込み強化に向け、「SHIBUYA109LAND」をコンセプトに、「驚き・感動」「夢がかなう」といった体験・場所を目指し、年内をめどに館内の改装を順次進め、「食」「エンタメ」ゾーンの新設も計画する。
外壁の新サインは、工事の様子を一部公開もしながら、同ビルの「誕生日」となる4月28日に正式に披露する予定。