児童と一緒に「渋谷のまちをレゴブロックで作る」ワークショップが2月16日、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)8階で開催され、翌17日から同11階で「現在の渋谷駅周辺を忠実に再現したジオラマ」が展示されている。
渋谷駅前エリアマネジメント協議会と一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメントが運営する同イベントは、「まちと共に成長していく、未来のまちの担い手である子どもたちに、まちづくりに興味を持ってほしい」という思いから昨年1月に初開催。日本人初のレゴ認定プロビルダー・三井淳平さんが約10万個のレゴブロックを使い、大規模再開発で変化する渋谷駅周辺の様子を300分の1のスケールで再現し好評を博した。
2回目となった今回は、1年間の工事の進捗(しんちょく)に合わせてアップデートされたジオラマを披露。三井さんは「昨年建設途中だった渋谷ストリームは完成し、渋谷スクランブルスクエアは8割、空き地だった渋谷フクラスは3分の2くらいまで建物ができてきた」とし、前回のジオラマに約5万ピースのレゴブロックを新たに加えたという。約2カ月半を要した制作期間の中で、特に苦労した点について、「渋谷ストリームには少しずつずれた模様があるが、あの線を完全に再現するために一番小さいパーツを組み合わせた。見た目以上に多くのパーツを使い、通常よりも3倍くらい重いずっしりした作品になった」と振り返る。
アップデートでは渋谷駅の地下空間も新たに追加。地下中央の天井には「渋谷川」が流れ、右側には縦移動をスムーズにする「エスカレーター」、左側には「カフェスペース」が設けられ、今秋に開設する「渋谷駅東口地下広場」が一足先にお目見え。児童が制作したレゴブロックの人形を思い思いの場所に加えて、作品を完成させた。
ジオラマの制作と併せて、「ミライのシブヤにあったらいいもの」をテーマにワークショップも実施。児童19人(15家族)の親子が参加し、約45分間の制作時間で作品作りを行った。「寝ながら移動できる車」「駅と空港が複合した渋谷空港」「移動するスタジアム」「変形する家」「渋谷城」など、子どもならではの自由な発想でユニークな作品ができあがった。
ワークショップに参加した長谷部健区長は「大人では出ない発想が面白い。みんなで未来の渋谷を想像して、まちに対して思いを持ってもらえれば」と締めくくった。