保険事業を手掛けるエヌエヌ生命保険(千代田区)は2020年春、本社を「渋谷スクランブルスクエア東棟」(渋谷区渋谷2)に移転する。
オランダ・ハーグに本拠を置くNNグループの一社として、日本国内ではNNインベストメント・パートナーズ(同)と並び、生命保険サービスを展開する同社。1985(昭和60)年に日本支店設立、前身である「アイエヌジー生命保険」を経て、中小企業などの法人向け事業保険を提供してきた。
紀尾井町の高層ビル「ニューオータニガーデンコート」から移転する新本社は、渋谷駅直上に今秋開業する「渋谷スクランブルスクエア東棟」の「最上階層」(同社)となる42階・43階に入り、「44階の一部も使用する」という。
「大規模な再開発が進む渋谷を、当社が目指す変革を象徴するエリアと考え、移転を決定した」と移転理由を説明し、先進的なオフィス設備やセキュリティー対策の充実などを挙げ、「BCP(事業継続計画)対策の強化」につなげたい考え。
地上47階・地下7階の超高層ビルとなる渋谷スクランブルスクエア東棟は、地下2階~地上14階に商業施設が入るほか、屋上を含む展望施設を整備。高層部(17階~45階)のオフィス階層には、計8社~9社が入居を予定し、すでにミクシィ、レバレジーズ(24階・25階)、サイバーエージェント(5フロア)の3社のほか、ワークスペース「WeWork(ウィーワーク)」の国内最大拠点(5フロア)の入居が発表されている。