Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が2月9日、アリーナ立川立飛で滋賀レイクスターズ(同、滋賀)と戦った。観客数は2610人。
毎シーズン恒例となってきているサードユニホームでの戦いとなった今節。サードユニホームは、同チームのオフィシャルパートナーとしてユニホームを担当しているアディダス ジャパン(港区)の企画で、選手が4グループに分かれデザインした4種類の中から、ファン投票で1位に選ばれたデザインを採用している。
今シーズンは選ばれたのは、ジャワッド・ウィリアムズ選手、小島元基選手、馬場雄大選手のデザイン。黒を基調に、昨シーズン優勝したことを表現するゴールドを取り入れ、文字には赤を使った。馬場選手は「赤文字がどうかと思ったが、そろったら格好良かった」と好感触だったが、田中大貴選手は「自分がデザインしたんじゃないので気に入ってはいない」と応酬。馬場選手は「昨シーズンは自分の(デザインが)が選ばれたんだから」と笑った。
試合は、今月下旬に控える日本代表戦の合宿のためチーム練習を離れていたこともあり「ディフェンスの激しさは変えちゃいけない、まずはそこから入ろう」と、田中選手が序盤にスチール(ボールを奪うプレー)から得点を演出。第1クオーター(Q)中盤にはスチールからダンクを決め、場内を盛り上げる場面も見られた。同点で迎えた第2Qには、アシストや3ポイント(P)、スチールからの得点など、ザック・バランスキー選手やウィリアムズ選手ら途中出場の選手がチームを引っ張った。
第3Qには、アレックス・カーク選手のブロックショット(シュートブロック)や菊地祥平選手のスチールなど、ディフェンスからの得点も見られ、一時10点差をつけた。最終Qには安藤誓哉選手が連続でドライブ(ドリブルでゴールに迫るプレー)や3Pで11点を量産。終盤にはホットラインである、田中選手とのピック&ロール(スクリーンを使ったオフェンスの一種)からカーク選手のダンクも決まり83-70で勝利を収めた。
ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)は「滋賀は下位のチームだが気持ち負けしない、ハードに戦ってくるという意味では侮れない相手。40分間通してコンスタントにプレーした結果」と勝因を分析。一方でオフェンスリバウンドを15本取られたことを反省点に挙げた。田中選手も「(オフェンスリバウンドを)抑えられたらもっと楽な試合になったかな」と振り返った。
珍しいダンクとなった田中選手だったが、「いつもしている」と白を切りつつ「馬場雄大だけにならないように狙える時は狙っている」と明かした。滋賀には元チームメートでもある伊藤大司選手と二ノ宮康平選手が在籍している。「尊敬している先輩だし楽しかった」と笑顔を浮かべた。第1Qで伊藤選手にオフェンスファウルを取られたシーンについては「フロッピング(意図的にファウルを得ようとする行為)だと思う」と笑いを誘った。
馬場選手は11得点を挙げつつ、アシストを6本記録。「ターンオーバーが0だったのが良かった。ピック&ロールを使う場面も多かったが良い状況判断ができた。総合的にいいバスケができた」と自信をうかがわせた。リーグが主催するバレンタイン企画に参加している馬場選手は、中間発表で6位に付けている。「男である以上、その日には特別な思いがある。少しでも上位にいけたら」とも。
最終Q途中で負傷退場した小島元基選手についてパヴィチェヴィッチHCは「はっきり分からないが、捻挫かと。明日はプレーしない確率が高い」と話した。
両チームは今月10日も同所で戦う。