大宮エリーさんの企画展「なんでコレ買ったぁ?!」が2月6日、渋谷・スペイン坂の「GALLERY X BY PARCO」(渋谷区宇田川町)で始まる。
大阪生まれの大宮さんは、広告代理店勤務を経て2006年に独立。同年、「海でのはなし。」で映画監督デビューし、翌2007年からドラマの脚本や作家、CMディレクターなど幅広く活動している。
同イベントは、「日経MJ」紙面で始まり、現在ウェブで展開している同名の連載をまとめた書籍の発売に合わせて開催する。大宮さん6年ぶりの企画展で、過去に渋谷パルコで企画展を行った経験があることから、同所での開催が決まった。
壁や床を白くした場内で展示するのは書籍内でも紹介している物100点。風水の店で「一目ぼれした」というクリスタル、ロンドンの路上で売られていたという「火を噴く修道女」のぜんまい式玩具、果物型のマラカス、塗り絵ができるクッキー、地方のコンビニで買ったというボタンを押すとグ―パンチが飛び出す玩具菓子「フライングパンチ」、女性ボーカルデュオPUFFYのプロモーションビデオ撮影で訪れたタイで買ったというゾウの玩具など。ガネーシャの置物と鉛筆は、同展に向けネットで購入したという。各商品には、購入した時のエピソードなどを一緒に紹介している。
会期中、連日トークショーを行う。ゲストには、しりあがり寿さん、片桐仁さん、いとうあさこさん、小島瑠璃子さん、秋元梢さん、藤原ヒロシさん、いとうせいこうさんを日替わりで招く。
展示している品々は、仕事などで訪れた先で買ったものばかりで、「いいな、でもちょっと待てよと考えてもやっぱり欲しいと思って買っちゃう」と大宮さん。「皆はガラクタだって言うけれど、吟味してこういうところにほれて買ったというストーリーを解説している。買ったことをどうしてか考察すると自分が見えてくるということもある」と話す。
展示品は写真を撮ることができるほか一部を除き触ることもできるため、「買うまでもない物ばかりだが、買わなくても遊べるようになっているので触ってみてほしい。『なんでこんなのを買ったのだろう』と疑問に思いながら(解説も)読みながら楽しんでいただければ」と呼び掛ける。
開催時間は11時~20時。入場料は300円。今月11日まで。