東急不動産は、今秋完成を予定する渋谷駅西口の新複合施設「渋谷フクラス」(渋谷区道玄坂1)に入る観光支援施設を、JTBコミュニケーションデザイン(港区)と協業し企画・計画すると発表した。
今秋完工予定の同施設は、東急グループなどが進める渋谷駅周辺再開発のプロジェクトの一つで、2015年に閉館した旧東急プラザ渋谷の跡地や隣接する街区を一体的に再開発している。施設は地上18階(建築基準法上は19階)・地下4階で、延べ床面積は約5万8970平方メートル。
観光支援施設は、空港リムジンバス発着場を含むバスターミナルを設ける1階に位置。面積は約132平方メートル。企業や自治体などの訪日プロモーションのサポートを行うなどしているJTBコミュニケーションデザインと協業することで、「新しい観光支援施設」を目指す。総合プロデューサーには「タイムアウト」事業の運営などを手掛けるオリジナル(広尾5)の伏谷博之社長を招き、内装デザインは「ルイ・ヴィトン」の店舗外観の設計などを手掛けた経験を持つ建築家・青木淳さんが担当する。「場所」「コンテンツ」「コミュニケーション」の要素を組み合わせた「体験空間」を併せ持つ施設を作り上げるという。
「渋谷フクラス」ではこのほか、中低層部となる2階~8階、17階~18階の商業ゾーンに「東急プラザ渋谷」が復活。高層部・地上9階~16階のオフィスエリアにはGMOインターネットグループが入居する。17階にはクリテーティブコンテンツ産業や外国企業の進出の足掛かりとなる産業進出支援拠点も開設し、企業やクリエーターのスタートアップを支援する。17階・18階には屋上広場を計画。来街者の「憩いの場」を目指すとともに、広場に面した同フロアにシンガポール発のレストラン「CE LA VI(セラヴィ)」が日本初出店する。