今年秋に開業を予定する「渋谷パルコ」(渋谷区宇田川町)に任天堂の国内初となる直営オフィシャルショップ「Nintendo TOKYO(ニンテンドートウキョウ)」がオープンすることが明らかになった。渋谷パルコに出店するテナントが明らかになったのは今回が初めて。
任天堂は米ニューヨーク・マンハッタンの高層ビル「ロックフェラーセンター」内に直営オフィシャルショップ「Nintendo NY」を構えるが、日本国内での出店は初。「Nintendo TOKYO」では、ゲーム機本体やソフト、キャラクターグッズなどの販売に加え、イベント開催や来店客がゲーム体験できるコンテンツも計画するという。
来店客と任天堂との「新しい接点」に位置付け、「国内における任天堂の情報発信の新たな拠点として、年齢、性別、ゲーム経験の有無にかかわらず幅広い方にお楽しみいただける場所にしたい」としている。
渋谷パルコは、建て替え工事のため2016年8月にいったん閉館。新築するビルは1棟で、地下3階~地上20階。高さは約110メートル。延べ床面積は約6万5000平方メートル。物販・飲食などの店舗やオフィスのほか、旧施設から引き続き劇場などの文化発信施設や若手クリエーター育成施設、事業化支援施設も入る予定。
今年50周年を迎えるパルコ(神泉町)は周年キャンペーンを立ち上げ、「原点進化」を軸に「新しいパルコ」を前面に打ち出し、旧渋谷パルコの在り方を継承しながらも、「パルコらしい『空気』のようなものを根付かせていきたい」(牧山社長)と、新生・渋谷パルコの確立を目指している。