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再整備工事進む「宮下公園」に巨大ゲート出現? 完成時は施設の一部に

新宮下公園の建設現場に出現したゲートのように見える構造物

新宮下公園の建設現場に出現したゲートのように見える構造物

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 「新宮下公園」として商業施設・ホテル新設などを伴う再整備工事が進む渋谷区立宮下公園(渋谷区神宮前6)の一部に、巨大ゲートのような構造物が出現した。

新宮下公園の完成イメージ

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 2020年の東京五輪・パラリンピック開催などを控え、民間ノウハウや資金を活用し、公募型プロポーザルで三井不動産(中央区)が事業者となり再整備が進む宮下公園。明治通りに沿って南北方向に伸びる3階建ての施設の屋上部分に設ける公園と、その下に位置する商業施設・駐車場を一体的に整備し、フットサル・バスケットコート、クライミングウオール、スケート場やカフェなどの店舗を設けるほか、敷地内の北側には17階建て200室程度のホテルも併設する。

 出現したのは、JR山手線高架下を走る美竹通りの頭上に架かる巨大な橋りょう状の構造物で、完成後は施設の一部となる箇所。周囲の建物の地上部分の躯(く)体がまだ姿を現していないため、巨大ゲートのようにも見える。

 渋谷区によると、ゲートのように見えるのは施設の2階・3階の一部で、完成時には歩道橋のように道路上をまたぐ歩行者動線となるほか、屋上の公園とも縦動線でつながる。

 施設完成は2020年3月を予定し、施設構成は1階~3階=ブランド・飲食店など、地下2階~地上1階=駐車場(約360台)。敷地面積は1万592平方メートル(南側6041平方メートル、北側4551平方メートル)。同園は1953(昭和28)年に開園し、1966(昭和41)年の一部改修を経て、2011年のリニューアルではフットサル場などを新設。耐震性やバリアフリー環境、水はけの悪さなどの問題を抱えていた。

 リニューアル後は公園に緑の天蓋(てんがい)を設け緑陰空間を確保するほか、エレベーター4基、エスカレーター5カ所、階段4カ所の整備で公園へのアクセスを向上。バリアフリー環境も整える。完成後は施設全体を区の一時退避場所に指定し、約6000人を収容。帰宅困難者約4000人が受け入れ可能になるという。

 30年間の定期借地権を設定し、事業終了後は更地返還される。三井不動産が提案した借地料は年6億300万円。三井不動産は商業施設やホテルの詳細について、現時点で「非公開」としている。

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