Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が1月27日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で滋賀レイクスターズ(以下、滋賀)と戦った。
天皇杯(オールジャパン)やオールスターゲームなどもあり、今年初のホーム戦となったSR渋谷。試合会場は青学大の体育館でもあることから、センター試験(追試験)の影響で20時10分ティップオフのレイトゲームとなった。会場には1654人が応援に駆け付け、Tシャツなど青色を身に着けた滋賀ファンも目立った。
ライアン・ケリー選手のシュートで先制したSR渋谷は、序盤で7-0とリードを奪ういい立ち上がりを見せたが、リバウンドを取られる場面が目立ち、第2クオーター(Q)のオフィシャルタイム時には4点のリードを許した。それでも、滋賀の3-2ゾーンに対し「ドライブ(ドリブルでゴールに迫るプレー)で前線を突破すればスペースはある」とベンドラメ礼生選手が積極的にアタック。終盤には盛實海翔選手の3ポイント(P)シュート、リバウンドから走った広瀬健太選手の速攻、ベンドラメ選手の3Pなど「走るバスケ」で4連続得点を挙げ40-36で前半を折り返した。
後半は序盤で10点差を付けると、素早いパス回しから杉浦佑成選手の3Pや、24秒バイオレーションを取る好守なども見られたが、滋賀は高橋耕陽選手の3Pなどで食らい付き、57-55で最終Qに突入。序盤からファウルやターンオーバーが続き「気持ちの面で消極的に」(ベンドラメ選手)なり、拮抗(きっこう)した戦いに。残り2分21秒で滋賀がセンタープレーヤーであるガニ・ラワル選手を含め3人がファウルアウトとなると、インサイドで優位に立ったサクレ選手がファウルで得たフリースローを確実に決め切り、71-65で勝利を収めた。
滋賀は昨年11月に対戦しているチームだったが、マーカス・ブレイクリー選手が加入し「ガラッと変わった」と伊佐勉ヘッドコーチ。ブレイクリー選手に「どれだけディフェンスできるか心配だった」と言い、「日本人選手にファイトしてほしい」とほとんどの時間で杉浦選手と広瀬選手をマークに付けたが、「満足いくディフェンスをしてくれた」と評価した。
加えてシューターの狩野祐介選手も「警戒していた」が9点に抑えた。「伊藤(駿選手)がしっかりディフェンスしてチームとして助けられた」と振り返った。伊藤選手自身も「ターンオーバーも誘発でき、求められているディフェンスができたので合格点を与えたい」と自己評価した。この日の勝因にもディフェンスを挙げ「我慢比べで勝った」と振り返った。オフェンス面では「ボールをプッシュすることを意識した」と言うが、「周りが付いてきていない印象がある。でも続けることで流れが来ることは試合を通して分かったので続けたい」と話した。
両チームは28日にも同会場で戦う。ベンドラメ選手は「簡単なミスが多く接戦になった。相手のプレッシャーはそんなに強くないので、しっかり状況判断してミスを減らせばもっと楽な展開になるのでは」と意欲を見せた。