センサーを内蔵しネット接続で技を判定するIoTけん玉「DENDAMA」の初の大会が2月2日、渋谷のイベントスペース「SLACK BOX SHIBUYA」(渋谷区桜丘町)で開催される。
ストリートスポーツの一つとして「けん玉ワールドカップ」が開かれるなど世界でもけん玉の認知が高まる中、2016年2月設立のベンチャー企業「電玉」(港区)が2017年にファーストモデルを発売したDENDAMA。本体に内蔵した3種類のセンサーが技を判定、ブルートゥースでスマホアプリと連動しオンライン対戦などを実現した「スマートけん玉」で、昨夏には最新シリーズ「Version2.0 Gummy」を発売した。
昨年11月、初のデモンストレーションマッチを開き、対戦の様子はアプリ画面や対戦表などの情報とともにライブ配信も行った。「DENDAMA JAPAN CUP 2019」と名付けて開く初の大会は初級・中級・上級クラスに分かれ、エントリーで募った参加者やシード枠の選手がDENDAMAで対戦する。
予選は3ブースを設け、対戦者の中から初級4人・中級4人・上級クラス5人が、それぞれ決勝に進出。各階級で王者を決める。上級の決勝トーナメントにはデモマッチでシード権を獲得した、ヨーヨーショップ「スピンギア」チームの3人がシード枠で加わる。
予選の対戦ルールは、「TIME ATTACK」として、60秒間の制限時間内に定められた10種の技全てをどちらが早く決められるかを競うもの。決勝は、各階級の難易度に合わせた一覧にある技の中から、自分のターンで1種を選び、先に技を決め対戦者に同じ技を挑戦させる「KEN GAME」。対戦者が決められないと1ペナルティーが付き、相手がペナルティー3ポイントとなった時点で勝ちとなる。選んだ技を先に決められなかった場合、ペナルティーは付かない。上級の優勝者には賞金も贈る。
大会MCは、けん玉世界大会のMCも務めるNOB(KENDAMAN)さんが務めるほか、DENDAMAで遊べる音楽ゲーム「OTODAMA」に楽曲を提供するガールズバンド「アノ娘リズム。」をゲストに招く。決勝戦の様子はYouTube LIVEで配信するほか、試合の合間に来場者がDENDAMAを試せるコーナーや、DENDAMAや木製のけん玉を販売するブースも設ける予定。
同社広報のコゾロフさんは「けん玉には技が3万種類あるといわれる中、判定が難しい技もある。DENDAMAは、いかに技をきちんとセンサーに読み取らせるかという戦いでもある」と、既存のけん玉との違いを説明する。一方で「けん玉そのものの楽しみは同じ」とも言い、「多くの人にけん玉の魅力を知ってもらいたい」と来場を呼び掛ける。
年内には都内に、飲みながらDENDAMAを楽しむ「DENDAMA BAR」のオープンを予定するほか、店舗用アーケードゲームの開発も進む。欧米での販売も予定し、「eスポーツ」として国内外での競技人口拡大を目指す。
開催時間は12時30分~19時(12時開場、予選ラウンドは13時~)。参加・入場無料。エントリーは専用サイトで1月25日まで受け付ける。