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代官山に包み揚げピザ店「イル パンツェロット」 伊プーリアのソウルフード提供

日本一号店の開業に合わせて来日したマリエッラ・ダレッシオさん(左)、ジュゼッペ・ダレッシオさん(右)の2人

日本一号店の開業に合わせて来日したマリエッラ・ダレッシオさん(左)、ジュゼッペ・ダレッシオさん(右)の2人

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 伊ミラノに本店を構えるパンツェロット(包み揚げピザ)専門店「IL PANZEROTTO(イル パンツェロット)」の日本1号店(渋谷区代官山町)が1月25日、代官山駅近くにオープンする。国内展開を行うのは、韓国発コリアンデザートカフェ「ソルビン」などを手掛けるエンポリオ(江戸川区)。

揚げたてのパンツェロット(関連画像)

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 発酵させた生地に具材料を包んで揚げる「パンツェロット」は、祖母から母、母から娘に代々引き継がれているイタリア・プーリア州発祥の伝統的な家庭料理の一つ。プーリア州出身のマリエッラ・ダレッシオさん(姉)、ジュゼッペ・ダレッシオさん(弟)のきょうだい2人は「地元の郷土料理を通じて、プーリアの魅力を伝えたい」という思いから、2013年に若者や観光客、ビジネスマンの多いミラノでパンツェロット専門店をオープン。

 「ダレッシオ家に代々伝わるレシピを元に試行錯誤した」という同店メニューの特徴について、オーナーであるマリエッラさんは「軽やかで胃にもたれないものにするため、生地は時間を掛けてじっくり発酵。牛乳を加えて薄く延ばし、食感を良くするなど、ピザとは異なる特別な生地を作っている」と言う。原材料も小麦粉やオリーブオイル、チーズ、トマトなど、プーリア州の地元食材にこだわる。

 国内展開を手掛けるエンポリオ・鈴木一郎社長は「5、6年前にミラノで食べた時に、他店とは全てが違うおいしさと胃もたれしない軽さに感動して、日本での展開を思い立った」と出店のきっかけを振り返る。「探すのに随分時間がかかった」という立地は、「ミラノのお店は中心地からちょっと外れた場所にあるため、にぎやかな渋谷や原宿の中心地よりも、落ち着いた代官山を選んだ」と言う。

 店舗は1階(18坪)と地下1階(18坪)の2フロア。「テークアウトが6割」というミラノ本店よりもフロアが広い同店では、イートインとして1階にカウンター4席、地下1階にテーブル16席、カウンター6席を用意。「白」を基調としたファサードと内装は、ミラノ本店の雰囲気を踏襲し、地下階の壁面にはプーリアの村をイメージしたペイントが施されている。

 メニューは、モッツアレラチーズ、トマトソース、オレガノを包むスタンダードな「CLASSICO(クラシコ)」(500円)、サーモン、クリームチーズなどを包む「SALMON(サーモン)」(650円)、ヌテラチョコスプレッドを包む「CICOCOLATA(チョコラータ)」(600円)など、計7種類を提供。そのほか、イタリアのワイン(350円~600円)やスパークリングワイン(600円~700円)、ビール(650円)、各種ソフトドリンク(300円~500円)がそろう。客単価は、昼が1,000円未満、夜がアルコールを含めて1,500円程度を見込む。

 ジュゼッペさんは「パンツェロットは、日本で言えば『おにぎり』みたいなソウルフードだと思ってほしい。食べながらプーリアの土地、プーリアの太陽を感じてほしい」と故郷の味をアピールする。

 営業時間は11時30分~20時。

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