渋谷・Bunkamura「ル・シネマ」(渋谷区道玄坂2、TEL 03-3477-9264)で1月25日から、史実に基づく人間ドラマを描いた「ヴィクトリア女王 最期の秘密」が公開される。
Bunkamura30周年記念の一環。2010年に発見された事実を基に、ビクトリア女王の晩年を描いた同作の舞台は、ビクトリア女王即位50周年記念式典が行われた1887年。夫と従僕を亡くし、心を閉ざしてきたビクトリアの下に、記念金貨の贈呈役としてインドからイギリスにやってきたのはアブドゥルという若者だった。身分も年齢をも超えた絆で結ばれていく2人だったが、周囲はその関係に猛反対。英国王室を揺るがす騒動へと発展していく――。
実際の場所で多く撮影したといい、女王が滞在した王室離宮「オズボーン・ハウス」でも初めて映画の撮影が行われた。衣装デザインはアカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされた。
メガホンを取ったのは「クィーン」(2006年)のスティーヴン・フリアーズ監督。女王を演じるのはジュディ・デンチさんで、ビクトリア役は「Queen Victoria 至上の恋」(1997年)に続き2度目。アブドゥル役は、ボリウッド映画「きっと、うまくいく(2009年)でスクリーンデビューしたインドのアリ・ファザルさんが演じる。