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渋谷区役所新庁舎、開庁 「ワークスタイル改革」進める

開庁した渋谷区役所新庁舎の低層部、エントランス付近

開庁した渋谷区役所新庁舎の低層部、エントランス付近

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 渋谷区役所新庁舎が1月15日、開庁した。渋谷公会堂と共に2015年11月、建て替え工事に着手し、今月14日まで旧東京都児童会館跡地などを活用した仮庁舎で業務を行ってきた。

動画ニュース(区長コメントも)

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 建物は地下2階~地上15階の17フロアで、面積は3万1400平方メートル。新庁舎では約1500人の職員が働く。フロア内は壁が無いオープンフロアとし、職員同士のコミュニケーションの活性化を図るほか、モバイルPCやオンライン会議の導入などのICT化、グループアドレスの導入などで「ワークスタイル改革」を進める。

 総合案内は1階と2階に配置し、1階ロビーには区民の作品を展示するスペースも設ける。1階にはコンビニエンスストア「セブン-イレブン」が出店するほか、高齢者や障がい者を雇用する飲食店を併設。両店舗の間には食事や待ち合わせなどに利用できるフリースペースも設けている。

 2階~3階のエスカレーター周辺は吹き抜けの開放的な空間となっている。福祉関連の窓口を集約する2階には20以上のカウンター席を用意し、来庁者の要望に合わせて各担当者が入れ替わりながら相談から手続きまでワンストップで対応する。

 渋谷ヒカリエ(渋谷2)から移転した防災課は8階に配置。災害発生時に設置する災害対策本部はシステムを一新。大型スクリーンでは、鉄道6社の運行情報や電気・ガス・水道などのライフラインに関する情報のほか、被害情報、避難所の状況などの情報を集約して表示し対応に当たる。

 13階には、一般傍聴席(約60席)と子連れでも傍聴できる防音型の親子傍聴席を備えた議場を配置。最上階の15階は多目的スペース「スペース428」で、普段は渋谷の街並みを展望できるほか、2月中旬からは東京パラリンピック関連イベントの開催を予定している。

 開庁日となったこの日は特にセレモニーなども行わず、職員らは真新しい庁舎で区民らを迎え、来庁した区民らも、総合案内や案内図で行き先を確認するなどしていた。

 開庁に際して、長谷部健渋谷区長は「新庁舎はICTの基盤の上に成り立つスマート庁舎を目指している。災害発生時は8階が最新システムを導入した防災拠点になったり、職員が入れ替わって対応するワンストップの窓口を備えたりするなど新しいことに挑んでいる。働き方改革の面では、職員が1人1台、モバイル端末を持ち仕事に生かしていく。新しいことがどんどん始まるきっかけになる庁舎ということで個人的にも楽しみにしている」と期待を込める。

 これまで業務を行ってきた仮庁舎の第1庁舎は「第二美竹分庁舎」とし、中央保険相談所・生活福祉課を設置。時期は未定だが第2・3庁舎は解体する。新庁舎に隣接して建て替え工事中の渋谷公会堂は5月末に完工し、今秋のオープンを予定。指定管理者にアミューズ(桜丘町)が代表を務める団体が決定し、ネーミングライツパートナーはLINE(新宿区)となる。

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