渋谷駅前交差点（スクランブル交差点）などで大みそかの夜から元旦にかけ、大規模な交通規制が行われる。

当日の交通規制エリア

　区や渋谷区商店会連合会、渋谷駅前エリアマネジメント協議会で構成する「渋谷カウントダウン実行委員会」が主催するカウントダウンイベント「YOU MAKE SHIBUYA COUNTDOWN 2018-2019」の開催に伴うもの。

　スクランブル交差点は例年、年末年始に大勢の人が集まることから警視庁が駅周辺を「重点整理区域」と定め歩行者の侵入を禁止していたが、それを逆手に取るかたちで、2016年に同委員会を組織し駅前の大型ビジョンを使ったカウントダウンを初企画。それに合わせて、スクランブル交差点では限定的に車両の通行を禁止し、歩行者専用道路とした。昨年はSHIBUYA109前や公園通りなどでステージイベントを展開し、約10万人が来街したという。

　今年も、日本コカ・コーラ（渋谷4）が特別協賛、新日本プロレスリング（昭島市）などが協賛。任天堂（京都市南区）が特別協力、よしもとクリエイティブ・エージェンシー（新宿区）などが協力企業として名を連ねる。

　当日の規制区域は、スクランブル交差点やSHIBUYA109周辺、道玄坂、文化村通り、井の頭通りなど渋谷センター街一帯、公園通り、駅西口旧・東急プラザ渋谷跡周辺。規制時間内はバイクや自転車の走行・移動も禁止となり、当日の現場では警察官が迂回（うかい）を呼び掛ける。

　実行委員会副会長でもある長谷部健渋谷区長は「近年問題となっている年末の社会課題に対し、官民が一体となって解決を目指す取り組み。本年も秩序をもって誰もが楽しめるカウントダウンを実現したい。区はカウントダウンなどの取り組みを通じて、成熟した国際都市、生活文化の発信拠点『創造文化都市渋谷』の実現を目指す」とコメントしている。

　実施時間は、車両通行規制＝31日21時～1日2時、歩行者専用道路＝同22時30分～同1時（いずれも予定）。荒天時や危険・迷惑行為などにより中止になる可能性もある。実施に向け花火などの危険行為やドローン飛行の禁止、飲酒・喫煙に関するマナーも呼び掛けている。