渋谷区立の保育園18園と幼保一元化施設2園に来年から、保育ICT(情報通信技術)システム「CoDMON(コドモン)」が導入される。
区内では2019年以降も9園を新規開設して保育の受け皿を増やすなど、待機児童削減に向けた取り組みを行うほか、保育課による研修や園巡回など「保育の質」向上にも着目。都内の公立保育園では初となる同サービスの導入で園内帳票の作成管理や保護者との連絡などの業務を効率化し保育士の負担軽減などを目指す。
コドモン(港区)が運営する同サービスはICT化により、指導案や日誌の作成、園児ごとの登降園管理・保育料計算、保護者への連絡などのサービスを一貫して提供するもの。同社によると10月時点で全国約2000園が導入。園児数・職員数にかかわらず1事業所当たりの基本利用料は月額5,000円で、登降園管理・請求管理機能(5,000円)などのオプションも用意する。
渋谷区では、園児台帳の管理機能や基本情報、健康情報、食事など園児ごとの情報を一元管理するほか、これまで保育士が手書きで記録していた園児の登降園をICカードで自動管理。保護者は園児の欠席連絡もアプリで報告できる。指導計画を年齢や項目ごとに整理された3000以上の文例を参考に作成できるサービスも。連絡帳機能では、子どもの様子をテキストや写真で共有する。
来年1月に段階的に運用を始め、新年度の正式運用開始を見込む。