シンガポール発ファストファッションブランド「CHARLES & KEITH(チャールズ&キース)」が12月8日、渋谷・スペイン坂(渋谷区宇田川町、TEL 050-5213-9687)にオープンした。経営はCHARLES&KEITH JAPAN合同会社(渋谷2)。
1996年にシューズからスタートし、バッグやサングラスなどのアクセサリーなども展開している同ブランドは、現在35カ国で取り扱っている。2012年、オンワードホールディングス(中央区)とチャールズ&キースグループPTEの子会社の共同出資で日本法人を設立。2013年に原宿に1号店を出店した。2016年12月、直営での展開に切り替えるため、最大で14あった店舗は全て閉店していた。
今年4月からECサイトでの販売を始め、10月にオープンした実店舗の名古屋栄店を機に、現在再出店を進めている。かつて原宿に旗艦店があったこともあり「ECでの購買客の3分の1ほどが東京の方」であることから、「都心部に店を構えることが大事」と、当初から渋谷での出店場所も探していたという。買い回りを意識し、カジュアルファッションブランド「Bershka」や来秋再オープンを控える渋谷パルコなどが立ち並ぶエリアに出店した。
店舗面積は約40坪。店舗デザインは世界共通で、白やグレー、黒を基調に「落ち着いたラグジュアリーな雰囲気」に仕上げ、商品が映えることを意識した。店舗奥には大きいサイズのローソファを置いている。
同社ゼネラルマネジャーの青木洋明さんはブランドの強みを「トレンド感、クオリティー、価格のバランスがそろっていること」と話す。毎週20~30種類の新商品が入荷するスピード感も特徴。商品の中心価格は、シューズ=6,000円代~、バッグ=7,000円代~で、いずれも1万円を超す商品は少ないという。コアターゲットは「都心で生活する」20~30代の女性。
シューズとバッグの構成比率はほぼ半々で、一部アクセサリーも扱う。商品は、日本の市場に合わせ買い付けているといい、他国では2ミリのインソールを日本では4ミリにするなどローカライズしている。今年のホリデーシーズンには、全面にビジューをあしらった極小のショルダーバッグ(1万8,252円)、サテン生地にクリスタルバックルをあしらったショートブーツ(1万692円)など、スワロフスキーとのコラボコレクションを展開している。オープンを記念し、スクエア型のクラッチバッグ(1万692円)、クリアヒールのパンプス(9,612円)も限定販売する。
青木さんは同店を「情報発信の場として、ブランドの新しい世界観に触れられる店」と位置付け、「トレンド性の強い商品でクオリティー、価格のバランスは日本にはなかなかないので、認知さえされれば成功すると思っているので、認知度を高める活動をしていきたい」と意欲を見せる。「ブランドを知らなかった方に『チャールズ&キースっていいね』と思ってもらえる店にしていくとともに、ご存じだった方にはブランドの価値を再確認していただければ」と呼び掛ける。
営業時間は11時~22時。来春には原宿にも出店を予定している。