クリスマスショー「ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド」が12月15日、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)のミュージカル劇場「東急シアターオーブ」で開幕する。
自ら考えた衣装と振り付けでスケーティングを披露する本田望結さん
アメリカ各州でクリスマスシーズンに上演されている同ショー。日本では2016年の初演から今年で3年目を迎える。巨大なツリーやリボン、ステンドグラスなどクリスマス仕様の舞台で、ダンサーたちがラインダンスやタップダンスなどを踊り、「赤鼻のトナカイ」「きよしこの夜」「星に願いを」「ラスト・クリスマス」「サンタが街にやってくる」など、日本でもなじみのある楽曲を含め50曲近くを披露。サンタクロースも登場するほか、今年は子役たちもダンサーとして出演する。
アメリカ・カンパニーのシンガーやスケーター、ダンサーら約30人が来日するほか、ホテルの料金比較サイト「トリバゴ」のCMで知られる米シンガー・ソングライターのナタリー・エモンズさんが昨年に引き続き出演する。エモンズさんはソロでも歌声を披露するほか、MCも務める。日本語で話すことから、「緊張する。セリフの練習が一番大変」とエモンズさん。
「お気に入りの楽曲は、ソロで歌う『Welcome to Christmas』」とも。「ステージに誰もいないのでちょっと寂しいがすごく好き。日本語の曲なので挑戦できたのもうれしい」と話す。「クリスマスが大好き」というエモンズさんは、「新しいメンバーも子どもたちもいるので、そこも見てほしい。今年のクリスマスは家族に会えないので、見に来て家族のようになってほしい」と来場を呼び掛ける。
3年連続で同公演の応援サポーターを務める女優でフィギュアスケーターの本田望結(みゆ)さんもゲスト出演し、シンガーたちが歌う「Let it go」に合わせてスケーティングを披露する。舞台では氷ではなく樹脂のリンクで滑るが「年々滑りやすくなっている。今まではバレエやダンス寄りだったが、今回はスケート感を出せるのでは」と本田さん。振り付けも自ら行っているが、「皆さんが知っている楽曲だと思うので、楽しい幸せな気持ちになれるように演じられれば」と意欲を見せる。
「悩みに悩んだ」という衣装も本田さんが考案。水色を基調にし、スカートにはスパンコールなどで雪の結晶をあしらった。「遠くから見ても映える衣装にしたい」と、当初は無かったというシースルーのマントも付けた。「滑っている時にフワッとなるのがきれい。いい感じに出来上がっているので、皆さんに見ていただくのが楽しみ」と笑顔を見せる。本田さんの出演は15日と24日(各日12時30分の回)。
公演に合わせ同館11階のカジュアルイタリアンレストラン「THE THEATER TABLE」では、ベリーとローズマリーをトッピングする辛口のスパークリングワイン(1,080円)、ラム酒やドライフルーツと一緒にローストしたラ・フランスを添える2層のチョコレートムース(1,944円、15時以降)などのメニューを提供。東急東横線では現在、同公演を記念し、発車ベルを「ジングルベル」に変更している。
上演時間は約2時間5分(休憩20分含む)。鑑賞料は、S席=8,800円(土曜・日曜・祝日は9,800円)、A席=5,800円(同6,800円)。今月25日(全16公演)。