9月に開業した高層複合施設「渋谷ストリーム」から、渋谷川に沿って代官山方面に伸びる遊歩道の名称が「渋谷リバーストリート」に決定した。
東急東横線の代官山駅-渋谷駅間の地下化(2013年3月)に伴い、旧ホームと高架橋を解体し生まれた、渋谷~代官山エリアをつなぐ南北に伸びる細長い用地の再開発で生まれた遊歩道。官民連携で再生された二級河川「渋谷川」に沿い約600メートルにわたって整備され、遊歩道の先には、保育所やホテルなどが入る複合施設「渋谷ブリッジ」も開業した。
東急電鉄と東横線隣接街区の権利者が主体となり進めてきた駅南エリアの一連の再開発では、これまで国道246号線で地域が分断されアクセスが不便だったことや、旧東横線の高架橋の影響で薄暗かった印象の川沿いの環境も一変。それぞれ橋を中心に整備された2つの広場「稲荷橋広場」「金王橋広場」も供用を始め、にぎわいや「良好な水辺空間」の創出を目指し、渋谷区都市整備部・渋谷駅周辺整備課などでつくる「渋谷川広場運営連絡会」が運営に当たっている。
通りの名称は、渋谷ストリームなどが開業した9月13日から10月14日にかけて公募。名称に「渋谷」または「渋谷川」の文字を入れることが必要事項だった。同会によると310件の応募があり、渋谷区代官山町在住のコピーライター羽渕敏伸さん(50)と渋谷在勤の男性(40代)の2人がこの名称を提案。渋谷に川があることや遊歩道ができたことを知らない人にも分かることや、キャットストリートなど渋谷エリアでほかにも「ストリート」の名称があり、「街全体の統一性」があることなどが名称の由来という。
名称を記した看板などの設置は「未定」で、今後案内板などで周知していくという。