PR会社「サニーサイドアップ」(渋谷区千駄ヶ谷4)と広告代理店大手「電通」(港区)がタッグを組み、企業の発表・プロモーションなどを展開する商業施設が来年1月、原宿駅近くの線路沿いにオープンする。
両社の共同事業としてテナント企業を誘致・リーシングし、施設をブランディング。東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年を施設の「軸」と位置付け、日本の文化を世界に発信する「次世代のショーケース」を掲げる。施設名は「神宮前6丁目プロジェクト(仮称)」。ヨドバシホールディングス(新宿区)が今年12月から2021年11月までの期間で暫定的に開発する収益不動産を一括で借り上げ、商業施設として運用する。
場所は表参道沿いのビンテージマンション「コープオリンピア」隣の線路沿いで、2006年に解体された旧コクド本社ビル跡。地上2階建てで、賃貸借延べ床面積は約605平方メートル(788坪)。全面ガラス張りのファサードで施設自体からの視認性も高く、「プレゼンテーションに格好の場所」としている。
PR会社と広告代理店のノウハウを生かし、テナント誘致やコンテンツ開発、PR・プロモーション展開をワンストップで手掛け、企業のブランド価値向上を目指す。
旧コクド本社ビルは2005年8月、レーサムリサーチ(現レーサム)に売却。「表参道プロジェクト(仮称)」として再開発計画も発表されたが実行されず、2013年6月、レーサムからヨドバシカメラに売却され、新店計画が取り沙汰されていた。