代々木公園・イベント広場で11月29日、「そばと日本酒の博覧会 大江戸和宴(わえん)2018」が始まった。主催はフジランド、ニッポン放送、ハレルヤ・イズムで構成する実行委員会。
「日本の食文化を紹介したい」という思いなどから「そば」と、「そば前」として飲む「日本酒」に焦点を当て、新そば、新酒の季節に合わせ開催する同イベント。今年で3回目を迎え、昨年は延べ14万人以上が来場したという。
そばは12店舗が出店。十割そばを大根おろしのだしで食べる「越前そば」(福井、あみだそば遊歩庵)、自家栽培・製粉した十割そばに会津地鶏と塩ネギ、きくらげをトッピングする「会津そば」(福島、磐梯そば道場)、国産の御膳そば粉を9対1で使った麺の「幻の津軽そば」(青森、なじみ)、県産ヤマトイモのとろろをかける「とろろそば」(群馬、麦とろ人)などを提供する。価格は1杯700円~。
今年は同イベントとして初めて、三大そばとして挙げられる「わんこそば」(岩手、東家)、カツオがベースのつゆで提供する「信州そば」(長野、信州蕎麦(そば)工房 東庵)、そばの実ごとひくそば粉を使う「出雲そば」(島根、名匠 出雲)もそろう。わんこそばは、1人最大50杯まで挑戦することができる。参加料は1回1,500円。
日本酒は、北海道から九州まで100銘柄がそろう。提供するのは、国が認定する現存する最古の清酒酵母「協会6号」を使う「No.6 R-type」(秋田・新政酒造)や仏日本酒コンクール「Kura Marter」で最高賞を受賞した「七田 純米吟醸」(佐賀・天山酒造)など。新潟からは日替わりで酒蔵が参加するほか、新酒10銘柄、冬場に造られ秋に出荷する「ひやおろし」7銘柄、益子焼のオリジナルぐい飲みが付く熱かん(900円)なども用意する。価格は1杯300円~500円、3種飲み比べセット1,000円ほか。
そば各店では、煮アユやトウモロコシ「嶽(だけ)きみ」の天ぷら、合鴨ロース、とり天などのサイドメニューを扱うほか、牛タン、富士宮焼きそばなどの「B級グルメ」、北海道・カニ鍋、青森県・せんべい汁、広島県・カキ鍋など、直径120センチの大鍋で作る鍋もそろう。
実行委員長でフジランドのイベント事業部事業部長の下澤龍一さんは「(開催前日の)昨日からお客さんが見み来られていて、リピーターも増えているし『ニュースを見た』という方も多く、認知度が上がっている実感がある」と話し、「新しい都道府県からも出店いただき、日本の三大そばも含め有名どころがそろったのでは。日本酒も希少銘柄もそろえているので楽しんでいただければ」と呼び掛ける。
開催時間は、今月29日=12時~19時、同30日・12月1日=10時~20時、同2日=10時~18時。入場無料。12月2日まで。