
喫茶店チェーンの珈琲館(港区)が12月11日、渋谷に新業態1号店となるカフェ「VELUDO(ヴェルード)COFFEE-KAN」(渋谷区神南1、TEL 03-5728-2123)をオープンする。既存店「カフェ珈琲館渋谷店」を業態変更するもので、今後一部店舗でも新業態への転換を計画する。
カフェ珈琲館渋谷店は2000年9月、セルフ形態のカフェとして渋谷マルイの並びに出店。1970(昭和45)年、神保町の直営1号店「専大前本店」出店が原点となり、1999年4月に株式会社化し全国に店舗を広げた同社は2009年10月、ユーシーシーフードサービスシステムズ(UFS)と合併。今年5月には、投資会社ロングリーチグループの傘下に入った。全業態で現在270店舗を展開する。
新業態「ヴェルード」では、若年層をターゲットに、創業時から提供する「炭火珈琲」(レギュラー=400円)やホットケーキに加え、炭火珈琲と北海道ミルクを使ったソフトクリームを新たに開発。フードやスイーツ提供までの時間も短縮する。席数は82席。利用目的に合わせ、1人用のカウンターやシート席をはじめ、2人用のソファ席などを用意し、「居心地の良さ」に配慮。店名はポルトガル語で「ベルベッド」「ビロード」などを指し、高い技術やブランドカラーの緑をイメージしたという。
全チェーンで初めて提供する「炭火珈琲ソフトクリーム」(400円)は、北海道ミルクを使い、炭火珈琲でコクと香りを出す「本格派コーヒーソフトクリーム」。既存店でも提供してきたホットケーキは、既存メニューのサイズ、直径12センチを9センチまで小さくし、「トラディショナル ホットケーキ3種のベリー」(450円)として提供。クロワッサンサンド(430円~)やフローズンドリンク「モカフロスティ」(550円、以上税別)などのメニューも引き続き提供する。
営業時間は7時30分~23時。同店をテスト店舗に位置付け、今後多店舗化を視野に入れる。