明治神宮外苑イチョウ並木の黄葉が見頃を迎えている。
11月29日現在でイチョウの色付きはすでに7~8割ほど。例年この時期に周辺に屋台などが出店する「いちょう祭り」を目当てに訪れる人も多く、並木の下では家族連れや観光客らがカメラを構える姿があふれている。
青山通りから聖徳記念絵画館前の円周道路に向かって4列に連なるイチョウの木は、約300メートルに及ぶ並木道に約150本が9メートル間隔で植えられ、一番背の高い木は28メートルに達する。来年11月ごろから緑の葉が徐々に黄色に変わり、真っ黄色に色付く光景は同エリアの秋の風物詩にもなっている。
1997年から開催する「いちょう祭り」は、今年は11月16日から開催。外苑イチョウ並木噴水池周辺に飲食40店舗が出店するほか、夜間はライトアップも行う。実行委員会によると、同時期の来街者は約180万人に上るという。
天気にも恵まれ陽気となった28日午後にも、黄葉を一目見ようと多くの人が訪れ、カップルや外国人観光客らが色付く並木を背景に写真を撮る姿がそこここで見られた。練馬区から来た親子3人は、「結婚前からデートで来ている。子どもが生まれてからも毎年」と、この時期同所を訪れることが恒例になっていると言い、5歳の長女と父親はそれぞれ黄色いニットとスカート、ジャケットを着て「秋らしくコーディネートした」と笑顔を見せた。
そのほか、沿道では自撮り棒やスマートフォンのタイマー機能を使い、SNS映えする見え方やアングルを探りながら写真を撮る若者や友人グループなどの姿が見られ、にぎわいを見せている。
いちょう祭りの開催時間は10時~17時30分(ライトアップは16時30分~19時30分)。期間中はイチョウ並木を交通規制する(実施時間は12時~19時30分、日曜は9時~)。12月2日まで。