「渋谷ストリート・ベストドレッサー賞」の授賞式が11月25日、渋谷ハチ公前広場で行われ、俳優・高橋文哉さんとモデル・矢部ユウナさんが出席した。主催は一般財団法人日本メンズファッション協会(渋谷区神宮前4)と社会課題に取り組むプロジェクトを展開しているジャパンデザイン(渋谷3)。
「ベストドレッサー賞」を表彰している同協会が、「ファッションの街」である渋谷で、より地域に根差し、ファッション意識の向上につなげることを目的に立ち上げた賞で、「渋谷ストリート部門」「原宿ストリート部門」の2部門を用意。選考基準は、「渋谷・原宿で活躍している」「渋谷・原宿ストリートカルチャーの発展に貢献している」など3項目。過去にはモデル・孫きょうさん、瀬戸あゆみさん、こんどうようぢさん、アパレルブランド「FIG&VIPER」のディレクターでDJの植野有砂さんらが受賞している。
7回目を迎える今回は、「渋谷ストリート部門」=渋谷に本社を構えるエーライツに所属する現役高校生の俳優でモデルの高橋文哉さん、「原宿ストリート部門」=原宿にオフィスを構えるアソビシステムに所属するモデルの矢部ユウナさんが、それぞれ選ばれた。高橋さんは「こんな賞を頂いていいのか、と思うほど素晴らしい賞を頂いた。この賞を誇りとして、おしゃれに敏感でありたい」と喜びを表現。矢部さんは「賞を頂けると思っていなかったので、すごくうれしい。もっと自分のファッションを伝えていきたい」とも。
高橋さんは「気持ち20代に見えるよう」黒を基調にしながらもピンクのライダースを着て「明るさ」を演出した装いで登場したが、「矢野さんが明るすぎて『原宿だ』ってびっくりした」と言い、その矢部さんは、ピンク・緑・青のトライカラー(3色)地にハローキティ柄のニットが印象的で「先ほど(高橋さんが)17歳と聞いて、21歳の私はめちゃくちゃ子どもの格好しているじゃん、って」と笑いを誘った。
普段から「明るめの色」を着るという矢野さんは「プチプラのアイテムをそろえている。200円~300円の古着をあさるなど安さに注目をしている」と言い、「韓国の服が安くて、すごくかわいい服がある。韓国のファッションアイテムが(来年は)もっと日本に入ってくるのでは。注目した方がいい」と呼び掛けた。私服はモノトーンという高橋さんは、「シルエットやサイズ感は気を付けて」洋服選びをしているという。
長谷部健渋谷区長は「渋谷はストリートカルチャーが大きな一つの武器。僕自身原宿生まれ育って、ずっとこの街のストリートカルチャーにもまれてきた。(再開発などで)街の景色は変わってくるが、ストリートカルチャーを大切にしていくことがこの街の未来につながる。2人にはストリートカルチャーを引っ張っていって盛り上げてほしい」と期待を込めた。