アルバルク東京(以下、A東京)が11月23日、アリーナ立川立飛(立川市)で京都ハンナリーズ(同、京都)と戦った。観客数は3006人。
先制点を挙げた京都のジュリアン・マブンガ選手に「ボールをコントロールされ」(A東京・安藤誓哉選手)序盤からリードを許す展開となったこの日。チーム全体でシュート率が35%と落ち込み苦しい展開となる中、「アグレッシブに攻めて皆がのってくれば」と安藤選手が速攻に走ったりリバウンドに飛び込んでチャンスを作ったりと奮闘するも、主導権は京都のまま。第2クオーター(Q)に入ってもその流れは変わらず、オフィシャルタイムアウト時には20点差を付けられた。明けには馬場雄大選手がドリブルからダンクを決め発破をかけるも、流れをつかみきれなかった。
「激しくいこう」と迎えた後半。京都のシュート率が落ちた隙を逃さず、リバウンドからボールをプッシュし速攻を決めるなど連続で加点し追い上げを見せ、第3Qラストにはザック・バランスキー選手がリバウンドに飛び込みバスケットカウント(得点に加えフリースロー)となる得点を挙げガッツポーズを見せる場面も見られた。8点差で迎えた最終Q、田中大貴選手が1対1からのフェイダウェイ(後ろに飛びながらのシュート)やドライブ(ドリブルでゴールに攻め込むプレー)、アレックス・カーク選手のダンクなどで得点を重ねるも、京都もマブンガ選手、デイヴィッド・サイモン選手が確実にシュートを決め、点差が縮まらない我慢の展開となる。68対76で迎えたオフィシャルタイムアウト明け、A東京は安藤選手、アレックス・カーク選手らが連続で3ポイント(P)を決め、1点を争う戦いに。
ラスト5.1秒2点を追いかける展開となったA東京、エンドラインからのスローインでボールを託されたのは安藤選手。ドリブルで駆け上がり、「インサイドに行ったらキックアウト(外へパス)する時間は無い」と、この日100%の確率で決めていた3Pを放った。惜しくもリングに嫌われゲームオーバーとなったが、「スペース開けて打てたので、入る・入らないは別として選択として悪くはなかったのでは」と振り返った。
安藤選手は3P6本を決めるなどBリーグでのキャリアハイタイとなる24点をマーク。チームで最高得点となったが、「アルバルクは(点数は)取れる選手が取るスタイル。勝ちにつなげられるのがスター選手だと思うので、明日は勝ちに結び付けたい」と満足はしない。「本当に連敗はできない。後半巻き返せる力があるのは皆が分かっているので、激しく、泥臭くても1勝を取りにいきたい」と力を込めた。
ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチは「後半は徐々に点差を詰めて最後まで諦めず戦えたが、前半で20点差を付けられたのが全て」と振り返った。
両チームは24日にも同所で戦う。