Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が11月17日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で京都ハンナリーズ(同、京都)と戦った。観客数は1984人。
試合前には、北青山に本社を構えるホットヨガスタジオ「LAVA」とコラボし、オリジナルヨガクラスを初開催。来場客約50人のほか、チア「サンロッカーガールズ」やマスコット「サンディー」も参加。インストラクターが考案した「サンディーポーズ」も行った。
伊佐勉ヘッドコーチ(HC)が「全て」と話した試合の入り。2分強両チーム共にスコアできない重い展開となる中、SR渋谷はチームのシュート率が17.6%と落ち込む苦しい展開となる。同時に、ディフェンス(DF)も「ソフトに入ってしまい」(伊佐HC)序盤から10点以上のビハインドを負った。第1クオーター(Q)に得点を挙げることができず「責任を感じていた」ロバート・サクレ選手が、第2Q序盤から積極的にボールを要求し得点を重ねるなどしたが点差を詰めることができず、23対35で前半を折り返す。
前半終了時チームのシュート率が31.3%だったSR渋谷。伊佐HCは「それをどうするのか問いかけ、やり返せ」と言って選手たちを送り出した後半。ベンドラメ礼生選手がスチール(ボールを奪うプレー)からのレイアップや、ライアン・ケリー選手がバスケットカウント(得点に加えフリースロー)となるダンクなど4連続得点を挙げ京都に迫った。同Qでは24秒バイオレーションを取るなど、京都を11点に抑える堅守も見られた。追いかける展開が続く中、「アタックし続けることを心掛けた」サクレ選手がダンクなど気迫のこもったプレーを見せ、最終Q残り3分58秒にはケリー選手のレイアップで京都をとらえた。
終盤はは1点を争うゲームとなり、残り40秒でベンドラメ選手が3ポイントシュートを決め64対63となると京都はタイムアウトを取り、ファウルゲームに持ち込んだ。残り11秒でケリー選手がファウルでフリースローを得るも2本とも外し点差を広げることができないまま、京都ボールへと変わる。京都がボールを託したのは昨シーズン所属していた韓国リーグで得点王に輝いているデイヴィッド・サイモン選手。対するSR渋谷はサクレ選手がマッチアップするもジャンプショットを決められ、逆転を許してしまいそのままゲームオーバー。64対65で惜敗した。伊佐HCは「サクレに抑えてくれと願っていたがレベルが違う。あれ以上守れなかったと思う」と振り返り、サクレ選手は「彼はいいスコアラー。明日は彼に仕事をさせないように集中したい」とリベンジを誓う。
広瀬健太選手は「連勝して気が緩んだところもあるのか、誰かがやってくれるという気持ちがあったのでは。決めなきゃいけないシュートを外してリズムに乗れなかった」と試合序盤を振り返る。ハーフタイムでは「自分たちのバスケットをしようと話をした」こともあり、後半にはルーズボールに飛び込むなどアグレッシブさも見られた。「自分たちらしさが出たのでは」と好感触を示しつつも、「ホームで連敗はできないので、気持ちをしっかり出せるようにティップオフからやっていきたい」と意気込んだ。
両チームは18日も同所で戦う。