渋谷駅街区で建設が進む地上47階建ての高層複合施設「渋谷スクランブルスクエア」東棟(渋谷区渋谷2)の工事現場が11月15日、報道陣に公開された。
渋谷駅直上に3棟を建設する「渋谷スクランブルスクエア」。東棟は東急東横線旧渋谷駅跡に建設中の超高層ビルで、地下4階・地上47階建て高さ約230メートルの渋谷エリア最高層となる。商業施設(地下2階~地上14階)やオフィスフロア(同17階~45階)、産業交流施設「SHIBUYA QWS」(同15階)、展望施設「渋谷スカイ」(同45階~屋上階)などを併設する。
今回公開されたのは商業施設の最上階となる14階で高さは約71メートル。北側からは渋谷駅前スクランブル交差点やJR各線の線路、新宿エリアが、西側からは桜が丘エリアや旧「東急プラザ渋谷」跡などを再開発する複合施設「渋谷フクラス」(道玄坂1)などが望め、晴れた日には富士山も見える。
地上1階~14階の外観デザインは建築家・隈研吾さんが担当。建築家・坂倉準三の作品で、鉄骨を細かく組み合わせた東横線旧渋谷駅のかまぼこ型の屋根に着想を得た「幾何学が崩れたような」デザインが特徴で、14階の北側の外壁などにも突起物が斜めに配置されている。
東棟は現在、46階の床部分まで出来上がっており、今月中には上棟予定。以降は内装工事に取り掛かる。開業は2019年秋。