東急不動産や地権者らが参画する「渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合」は2019年1月、渋谷・桜丘の大規模再開発エリアの解体工事に着手する。
渋谷駅南西部に広がる2.6ヘクタールの敷地で進む「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」では、A街区(地上39階・地下4階=事務所・店舗・起業支援施設・駐車場など)、B街区(地上29階・地下2階=住宅・事務所・店舗・サービスアパートメント・駐車場など)、C街区(地上4階=教会など)の3棟を建設。
併せて、地区玄関口のランドマークとして、駅と街、地下と地上を簡便に結ぶ歩行者動線「アーバン・コア」を整備。渋谷駅西口歩道橋の架け替えを含む西口デッキや地下道、JR線の頭上を東西方向に横断する東西通路も開通するほか、新たに整備する「補助線18号」の上空には歩行者デッキ(横断橋)を架け、丘陵地・桜丘と駅との高低差を解消。駅からのアクセスや、代官山・恵比寿方面との回遊性向上も見込む。
解体工事の着手は、東京都知事からの権利変換計画認可を受け決定。桜丘エリアではすでに、立ち飲み居酒屋「富士屋本店」や釣り具店「上州屋渋谷店」など数十年にわたり営業を続けてきた老舗店などの多くが、10月末にかけて閉店や移転している。
2023年度の完成を目指す。