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カルカルでトーク新企画「あたらしいおしごと図鑑」 職リエイター15人紹介

「新ジャンル職リエイター」のパート

「新ジャンル職リエイター」のパート

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 これまで存在しなかった新しい職を作り上げた人たちを紹介するトークイベントの新企画「あたらしいおしごと図鑑」が11月6日、「東京カルチャーカルチャー」(渋谷区渋谷1)で開催された。

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 新しい職を作り上げた人たちを「職リエイター」と名付けて集めることがコンセプトの同イベント。当日は、あたらしいおしごと研究委員会の図鑑編さんスタッフがセレクトした15人が順に登壇。前職や、そうした肩書きを名乗るようになるまでの経緯、仕事内容、その仕事で「食べていけるのか」など、さまざまな切り口で新しい職を紹介した。ファシリテーターは東京カルチャーカルチャープロデューサーで、自身も職リエイターとして「コミュニティー・アクセラレーター」の肩書きを持つ河原あずさんと、「議論メシ」を主宰し「フリーランス研究家」の肩書きを持つ黒田悠介さん。

 最初のパートでは「つなぐ職リエイター」として、やっちさん(恋愛アドバイザー)、加藤ゆかりさん(出張スナックのママ)、赤坂大樹さん(合戦コンサルタント)が登壇。チャンバラ合戦を事業化した赤坂さんは、同じ肩書きを持つ人も現れ始めたため、今ではCIO=チーフ戦(いくさ)オフィサー=を名乗ることもあると話した。

 続いてのパートは「まぜる職リエイター」。タムラカイさん(ラクガキコーチ)、高橋龍さん(job★mixer)、若宮和男さん(副業起業家)が壇上に。自身も社長でありながらランサーズの「副業社員(タレント社員)」でもあり、社内は「専業禁止」だという。

 「つくる職リエイター」のパートでは、乙幡啓子さん(妄想工作家)、田島一希さん(Podcastプロデューサー)、高橋晋平さん(おもちゃクリエーター)を紹介。新しい職にたどり着く前にいろいろなことに手を染めてみるなどして「一回迷子になっている」姿も見られた。

 中平麗華さん(越境フリーランス)、柚木理雄さん(ゲストハウス経営)、松田然さん(働き方実験家)は「旅する職リエイター」に登壇。マルチリンガルで元々旅好きだった中平さんは「どうすればいっぱい出張に行けるか」という発想から、海外進出で困っている企業などを支援する今の仕事に。8割方は出張しているという。

 最後は、「新ジャンル職リエイター」として、三原菜央さん(先生の学校主宰)、ちばまゆさん(ドローンパイロット)、駒木翔さん(ホームレス)が登場。駒木さんは今年の新卒で、最近まで「ホームレスバーテンダー」だったが、バーテンダーを辞めたため肩書きは「ホームレス」のみに。ホームレスの視点で「助手席盛り上げ」などのサービスを提供していると話す。

 登壇者の共通点について、河原さんは「個人的には『ミライスト』と呼んでいるが、自分の物差しを持ち、自分がつくりたい未来を切り開いているのが共通点。意識は決して高くなく、自然体で活動している。世の中にこれが必要だという思いが先行していて、それが世の中に対するgiveになっていると信じているのが特徴」と話す。

 「第2回もすぐに企画したい」という河原さん。「働き方改革に揺れる社会において、さまざまな働き方、生き方の選択肢を世の中に提示していきたい。多様性がうたわれる世の中において、その大事さを、渋谷という多様性にあふれる土地で楽しく知ってもらうのはとても大事なこと」と力を込める。

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