ハロウィーンで渋谷に多くの人が詰め掛けた10月31日、NTTドコモは一般社団法人渋谷未来デザインの取り組みに技術提供し、SHIBUYA109(渋谷区道玄坂2、以下109)シリンダーにプロジェクションマッピングで「マナーを守って」などのメッセージを投影した。
若者を中心に今年も大混雑となったハロウィーン直近から当日にかけての渋谷駅周辺では、多くの人が仮装を楽しむ一方、一部の来街者による暴走・迷惑行為で逮捕者も出るなど近年はトラブルも発生。長谷部健渋谷区長が会見や緊急声明で、一連の迷惑行為について「到底許せるものではない」「節度を持って楽しんで」と呼び掛けるなどの騒ぎにもなっていた。
ハロウィーン当日、注意喚起などを呼び掛けるプロジェクションマッピングを主導したのは、産官学民連携で4月に設立された区の外郭団体「渋谷未来デザイン」(神宮前6)。NTTドコモとの共同実証実験として、当日はプロジェクターなどを搭載した同社の「プロジェクションマッピングカー」から、注意喚起やマナー啓発などを呼び掛けるメッセージや情報などを投影した。
投影したのは、渋谷区による「気をつけて帰りましょう」「ゴミのポイ捨て!喧嘩!痴漢!すべて禁止!」(以上、原文ママ)や、渋谷警察署による盗難防止を呼び掛ける英語も織り交ぜたメッセージ。
同団体では今後も、参画パートナー企業のNTTドコモなどと協力し、行政情報や非常時などの公共情報公開などに伴い、5Gやプロジェクションマッピングなどの先端技術を取り入れていく予定。