一時閉店していた渋谷公園通りの「Apple(アップル)渋谷」(渋谷区神南1、TEL 03-6670-1800)が10月26日、リニューアルオープンする。
2005年、国内4店舗目の直営店としてオープンした同店。建て替え中の渋谷パルコが休業し、旧渋谷区総合庁舎・旧渋谷公会堂も建て替えられるなど、公園通り周辺が大きくが変わる中、昨年11月に一時閉店していた。
アップルは「数年をかけて日本の直営店に大規模な投資を行っていく」考えを明らかにしており、渋谷店はその一環でリニューアルした最初の店舗となる。渋谷は、ファッションやエンターテインメントなどのカルチャーを「世界的に発信している」街であり、「異なるスタイルやモノの見方を持つ人々が集まる」街と位置付けるほか、「ITのスタートアップ企業が多数集まる」街であることから、そのような人たちが「集まる場所」を目指す。
オープンに先駆け報道人向けに公開した店舗は、2016年にオープンした米サンフランシスコの店舗から導入しているコンセプト「タウンスクエア」を反映する。2階以上がシルバーの壁面で覆われていたファサードは3階部分までガラス張りに変更。壁面には白の石を採用し、フロア内には木目の什器を配置。「アベニュー」と呼ぶ壁面のディスプレーでは、その名の通り並木通りのように商品を陳列する。フロア奥のらせん階段も一新し、3階までつなげると共に白色とガラスを組み合わせたデザインに仕上げた。
店舗面積は公表していないが、これまでの2フロアから3フロアに拡大した。1階ではスマートフォン「iPhone」やパソコン「Mac」、ヘッドホン、ドローンなどを取り扱う。2階ではデスクトップパソコン「iMac」、スマートウオッチ「Apple Watch」、ヘルス系アクセサリなどをそろえるほか、契約も受け付ける。3階は修理の相談などを受け付ける「ジーニアスバー」と、写真や音楽、プログラミングなどに関する講座を毎日無料で行う「Today at Apple」のフロアとなる。一般来店客は入ることができないが、4階には8月にオープンした京都店に次ぎ、ビジネス用のボードルーム(会議室)も用意する。
店には約150人のスタッフが属し、そのうち15人は2005年のオープンにも携わっていたという。
オープン初日には先着でTシャツとピンバッジのノベルティーを配布する。当日は新商品「iPhoneXR」発売日でもあり、行列も予想される。
営業時間は10時~21時(初日は8時オープン)。