国連大学(渋谷区神宮前5)前で開催されている青山ファーマーズマーケット初のオリジナルブランド「TOKYO BINZUME CLUB」が10月16日、披露された。
青山ファーマーズマーケットを運営するメディアサーフコミュニケーションズ(目黒区)が、日本ガラスびん協会(新宿区)と共同で立ち上げた同ブランド。廃棄されている食品を加工し、ガラス瓶で販売するもの。
同社はファーマーズマーケットを運営する中で、売れ残りや規格外などフードロスに対する悩みを生産者から聞いていたという。シェフや加工品を作る生産者と共に商品を作ることを考えていたところ、同協会の協力を得ることができ企画がスタート。同社は生産者やシェフなどをつなぐ役割、同協会は食品を詰めるガラス瓶の提供を行っている。ガラス瓶はリサイクルできることなどから環境問題に取り組めると判断した。
第1弾商品は4商品(8種類)を用意。ビストロ「PATH」(富ヶ谷1)の後藤裕一シェフは、フルーツや野菜の見た目を気にせず付加価値を付けられるとジャム(800円~1,200円)を企画。シベリア原産の野菜「ルバーブ」(農家・島田農園)味、セロリ(Bugrass Farmers)×和梨(飯島農園)の味を用意した。レストラン「Salmon&Trout」(世田谷区)の森枝幹シェフは、唐辛子専門農園「Peppers.jp」のハラペーニョに米酢などを合わせるハラペーニョビネガー(1,200円~1,400円)を作った。
料理研究家・塚本紗代子さんが開発した「ベジチャツネ」(800円~1,200円)は、リンゴ(メルカート北信州)やトマト(畑田農園)などの野菜、フルーツと甘酒(宮本味噌(みそ))のみで作り、ベビーフードとしても食べられるようにした。平成30年7月豪雨で被害を受けた愛媛・大久保農園は、「ポンカン×いよかん」「甘平×ポンカン×清見」のジュース2種類(1,500円前後、価格は全て予価)を用意する。
今月20日から青山ファーマーズマーケットで販売し、11月下旬には通販を始める予定。