サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が10月14日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)でレバンガ北海道(同、北海道)と戦った。観客数は2544人。
前日接戦を制し迎えたこの日。第1クオーター(Q)からロバート・サクレ選手が得点力を見せたSR渋谷。一時9点差を付けるも終盤に連続得点を許しビハインドスタートとなると、第2Qにはターンオーバーが目立ち始め北海道に得点のチャンスを与えてしまう。サクレ選手が同Qだけで10点を挙げる強さを見せたが30対41と10点以上の差を付けられた。
後半は、「流れを変えてやろう」とコートに立った杉浦佑成選手がアウトサイドのジャンプショットを決めると、ベンドラメ礼生選手がドライブからバックレイアップを決めるなど、若手選手がアグレッシブさを見せる。ライアン・ケリー選手がベンドラメ選手のレイアップをダンクで押し込んだり、広瀬健太がスチールから得点を挙げたりして得点を重ね、一時は2点差まで詰め寄った。しかしSR渋谷の追い上げはそこまで。複数の選手にファウルがかさんだほかターンオーバーも重なり、リズムを作ることができず57対76で敗戦した。
前日の試合では、ゾーンディフェンス(DF)でSR渋谷を苦しめた北海道だが、この日はマンツーマンを中心に展開。北海道のホゼ・ネトヘッドコーチ(HC)は「サンロッカーズのような能力の高い選手がそろっているチームに対して1つのDFを続けるのは厳しい」とその理由を説明。SR渋谷の満原優樹選手は「ゾーンDFをしてくる意識があり構えてしまった。それでオフェンス(OF)で大胆さが無くなり得点につながらなかった」と振り返る。SR渋谷の勝久ジェフリーHCも「マンツーマンでフィジカルを削られ、遂行したいOFが出来なかった」と話した。
今節スターティングで出場した杉浦選手は「気持ちの面では作りやすかった」というが、開始3分弱でファウル2つを犯しベンチに下がることになり、「手を出していると引っかけてくる。上手だと思った」と振り返った。後半については、「(第3Q序盤に)僕がシュートを打つフォーメーションで決められて気持ち的に楽になった」という。終盤3ポイントシュートを2本を決めたが「大事な局面で決められないと意味がない」と悔しさをにじませた。
ボールが止まるシーンが多かったことや、リバウンド本数で北海道を下回ったこと、数回あったルーズボールでも「負けた」ことから「全体的に残念だった」と振り返った勝久HCだが、3日後には次節が予定されていることから「下を向いている暇はない。やるべきことをやって、チャレンジャーの気持ちで挑みたい」と意欲を見せた。満原選手は「今日できなかった1対1のバトルで優位に立てば、僕やケリー、サクレたちのサイズも生きるのでは」とも。
SR渋谷は今月17日、墨田区総合体育館で秋田ノーザンハピネッツと戦う。