次世代ホラーアクションなどが体験できるMR(複合現実)エンターテインメント施設「TYFFONIUM SHIBUYA(ティフォニウム シブヤ)」(渋谷区宇田川町)が11月23日、渋谷・文化村通りにオープンする。運営はシネマコンプレックス「109シネマズ」などを運営する東急レクリエーション(桜丘町)。
同社は今年7月、米ウォルト・ディズニー社が出資するTYFFON Inc(本社=カリフォルニア州)の100%子会社ティフォン(港区)の第三者割当増資を引き受け、業務資本提携を締結(金額は非公表)。同店は1号店となる直営施設としてオープンし、今後国内での出店を加速したい考え。
MRは、映像の世界に入り込んだような体験ができるVR(仮想現実)と現実世界に仮想の世界を重ねるAR(拡張現実)の延長で、仮想世界をよりリアルに細かく体験できる技術。ティフォンが開発したMRホラーアトラクション「Corridor(コリドール)」は、昨年から複合商業施設「ダイバーシティ東京」(江東区)などでも公開されている。
渋谷店は、路面に「ソフトバンク渋谷」が入る喜山ビル6階~8階に開く。施設内では、ヘッドマウントディスプレーを装着して仮想空間にグループで入り込み、複合現実の世界を体験する。歩いて巡るホラーアトラクション「コリドール」をはじめ、航海をテーマに船に乗り「生と死の狭間」で展開するファンタジー系アトラクション「FLUCTUS(フラクタス)」を用意する。
東急レクリエーションでは、ゲーム型ではない「体験を重視するMR」を前面に打ち出し、「新感覚のエンターテインメント施設として渋谷の新しい名所を目指す」としている。オープン後も新しいコンテンツを展開していく予定。