Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下SR渋谷)が10月3日、長谷部健渋谷区長を訪問した。
渋谷区をホームタウンにするSR渋谷は昨シーズン、渋谷区に本社を構えるミクシィグループの協賛を得てコートサイドの広告パネルを撤去。「渋谷区バスケットボール還元プログラム」として、コートサイド1列目のチケット売り上げの全利益(諸経費を除く)をバスケットボールの購入費用に充てた。
今回、SR渋谷のロゴやミクシィグループという文字を刻印した黄色の5号球500個を用意。9月から区立小学校全18校と「児童青少年センターフレンズ本町」(渋谷区本町)、区内のスポーツセンターへ配布を進めている。今シーズン還元プログラムは決まっていないが、協賛社との協議次第で取り組みたい考えで、その際は中学校にも配布したいという。
SR渋谷を運営する日立サンロッカーズ(千代田区)の宮野陣事業統括部長は「外でも中でもこのボールを持って遊んでもらいたい。このボールで育ったと言ってもらえるようになれば」と期待を込める。区内中学生やミニバスケットボールチームがSR渋谷のホームコートで試合したり、プロの練習を見たりする機会の提供、チアリーダーの活動をしている子どもたちとの取り組みなど、「バスケをもっと広めていく活動ができれば」とも。
この日は、間近に迫ったBリーグ2018-19シーズンの開幕前のあいさつも兼ねた。SR渋谷の開幕戦は、昨シーズンの覇者アルバルク東京(今月6日・7日)となる。長谷部区長が「開幕のラッシュが欲しいですね」と問いかけると、同社岡章博社長は「敵が強いので…」と苦笑を浮かべつつ「頑張ります」と応えた。
長谷部区長は「渋谷の名前を背負って大暴れしてほしい。勝利を目指して頑張ってください」と激励し、「渋谷のチームだと認識している区民も増えてきたと思うので、その背中をしっかりと押していきたい」と意欲を見せた。「区の政策で、道路でスポーツをできるようにしたいという構想もある。ストリートバスケは渋谷区と親和性があるので、そういうことができれば」と話し、宮野部長は「3X3(3人制バスケ)や車いすバスケなど、バスケであることは同じなので横でつながっていきたい」とも。
SR渋谷のホーム(青山学院記念館)開幕戦は今月13日・14日の対レバンガ北海道戦となる。