東急百貨店(渋谷区道玄坂2)が現在、2019年初売り「福袋」の準備を進めている。
年始商戦の目玉の一つとなる福袋。東急百貨店でも自社企画の福袋を毎年用意しているが、今年は「平成最後の年」であることと、来年同社が創業85年の「節目の年」であることから、例年以上に「力を入れている」という。
これまでは書類のやり取りのみで行っていた商品の選定などをプレゼンテーション形式にした。10月2日に行った会には役員や営業企画部長などに加え、福袋を365日案内しているウェブサイト「福袋ニュースカレンダー」の管理人MOMOTAさんが選定者として出席。各部門のバイヤーや東急百貨店各店の福袋企画(販売促進)担当がプレゼンを行った。
各担当者は4月末にテーマを聞き、準備を進めてきたという。今回自社企画として用意するのは、夏のサッカー・ワールドカップロシア大会での日本代表・大迫勇也選手の活躍に合わせ流行した「大迫半端ないって」という言葉にちなんだ「はんぱない部門」と「平成最後部門」。
担当者は、通常では体験できないようなスケール感のある体験型福袋、平成の30年に合わせ「30」という数字にちなんだ内容、来年の干支(えと)であるイノシシにちなんだもの、2019年に予定されているイベントにちなんだものなどをプレゼン。「人気が出そう」「女性は〇〇も付けてほしいよね」「もっと(量を)作れないの」「インパクトがない」「お得感が無い」「他(の施設も)やると思う」「東急ならではという付加価値が欲しい」など、さまざまな意見が飛び交った。
選定者は各プレゼンを採点。その得点を元に、「目玉」として打ち出す3商品(金・銀・銅)を決めるという。各店ではこのほか、売り場や出店テナント独自の福袋も用意する。
現在の進ちょく状況は8割ほど。各担当者が企画をブラッシュアップした内容を11月以降に発表する予定。