米NYブルックリン発レストラン「BUTTERMILK CHANNEL(バターミルクチャネル)原宿」(渋谷区神宮前1、TEL 03-3171-8928)が9月28日、原宿・表参道沿いにオープンした。経営は飲食店を展開するオーイズミフーズ(神奈川県厚木市)。
2008年、オーナーのダグ・クローウェルさんがブルックリンの住宅街キャロルガーデンにオープンした同店は、アメリカで定番の料理を提供するコンフォートフード(心が安らぐような料理)レストラン。店名は、ブルックリンとガバナーズアイランド間の約2キロの海峡の名前と、提供する料理に「必要不可欠な材料」であることから命名した。同社はライセンス契約で国内展開をする。
日本1号店となる同店は、「流行に敏感な」日本人や外国人旅行客が多く来街すること、「情報発信力」から原宿への出店を決めた。場所は「Tokyo Apartment CAFE」跡で、店舗面積は80.62坪。席数はテーブルを中心に124席を用意。本国同様、店舗はブルックリンの街を意識し、産業的かつ田舎風で素朴、田舎と市街を混ぜたような雰囲気で、ファサードは濃紺を基調にエントランスにレンガを配置。店内は白い壁面に木目の家具を配置するなどシンプルに仕上げた。本国で教会のベンチを客席に使っていることから、原宿店内でも似せたデザインのベンチを置いている。
「レストランはルーツが無いといけない」というクローウェルさんの思いから、店では「工夫を加えてモダンに仕上げている伝統的な料理」(クローウェルさん)を提供。本国と同じメニューをラインアップする原宿店では、ポーションや味付けを日本人向けにカスタマイズしたという。
シグネチャーメニューとなるのは、バターミルクを使い3日以上かけて仕込むというフライドチキンとチェダチーズを使うワッフルを合わせ、メープルシロップとバルサミコのシロップをかける「バターミルクフライドチキン」(1,598円)。ブルックリンの店舗に来店する日本人の「ほとんどが注文」することも「日本に出店しようと思った理由の一つ」(クローウェルさん)という。このほか、バターとメープルシロップで食べるシンプルなパンケーキ(1,382円)、ボール状にした鴨肉に鶏ガラや野菜を煮詰めたソースをかける「ダックミートローフ」(1,598円)、ロメインレタスやアボカド、ベーコンなどにドレッシング「グリーンゴッデス」をかけるサラダ(1,058円)などをラインアップ。
砕いたピーカンパイにバニラアイスやホイップクリームをサンデー(842円)などのスイーツや、スパイスを利かせたブラッディメアリーにカキをのせる「スター オブ ザ シー ブラッディメアリー」(864円)などのドリンクも。客単価は、ブランチ=1,500円~2,000円、ディナー=3,000円~5,000円を見込む。
かねて「東京は世界で一番食事が多い街だと思っていたので、出店できて本当にうれしい」と笑顔を浮かべるクローウェルさん。「アメリカンコンフォートフードを楽しんでいただき、ブルックリンの店にも来ていただければ」と呼び掛ける。同社営業本部レストラン部海外事業サポート担当の市川しおりさんは「大人が気軽に来て食事ができるレストランにしたい。ブランチはNYで流行しているが、日本人にはまだなじんでいないと思う。日本から情報発信として注目されるようなブランドにしていければ」と意気込む。
営業時間は10時~23時30分(ブランチ=15時まで、カフェ=15時~17時、ディナー=17時~23時30分)。