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渋谷の路地裏がストリートミュージアムに 壁面に気鋭作家10人のアート

渋谷ヒカリエ近くの路地裏に登場した現代美術家・加賀美健さんの作品

渋谷ヒカリエ近くの路地裏に登場した現代美術家・加賀美健さんの作品

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 渋谷の路地裏のビル壁面などに現在、国内外で活躍する気鋭アーティスト10人よるアート作品が登場し、街行く人の目を楽しませている。

巨大な「顔」イラストも出現

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 渋谷ヒカリエ近くの「渋谷東口ビル」(渋谷区渋谷2)の裏通りの坂に沿い貼られた計9枚のポスターには、それぞれ「お」「つ」「か」「れ」「さ」「ま」「で」「す」「!!」と一文字ずつ大きく描かれ、突然出現した「ねぎらい」の言葉に足を止めて写真を撮る人も。

 手掛けたのは、「スタイリスト私物」「実家帰れ」などの文字を描いたステッカーなどユーモアのある作風で知られ、代官山のセレクト店「ストレンジストア」(鶯谷町)のオーナーでもある現代美術家の加賀美健さん。ほかにも、ニューヨークやパリでも個展を開き、表情や姿勢など人の個性を独特な感性で捉えたイラストなどで注目されるファインアーティスト花井祐介さん、白地に黒のシンプルな線で遊び心のあるドローイングなどを手掛け、ZINE出版や美術館のロゴマーク制作などでも活躍するHIMAA(ひま)さんこと平山昌尚さんらが参加する。

 企画は、東急電鉄の「社内起業家育成制度」事業化案件第4弾「ROADCAST(ロードキャスト)」事業の一環。渋谷駅周辺に点在する店舗やビルの壁、狭小空間など単体での活用が難しい未使用スペースを一括で借用し、ポスターなどの広告収入はテナントオーナーにも還元する。落書き防止や街の活性化にもつなげたい考え。

 本格的な運用開始を前に、今夏から駅周辺の壁面約30カ所を利用したテストマーケティングを展開。表通り「A面」に対し、裏路地などの「B面」も含めた情報発信を目指し、来年4月までに約100カ所の壁面運用を計画する。今回は、駅南口の複合施設「渋谷ストリーム」「渋谷ブリッジ」の開業を記念して始まったまちびらき企画の一つとして、ビームス(神宮前1)とタッグを組んだ。

 街なかを「美術館」に見立て、気鋭アーティストの作品が壁面を彩る「Shibuya Street Museum(渋谷ストリートミュージアム)」と銘打ち、桜丘町にはHIMAAさんをはじめ、SHINKNOWNSUKE(シンノスケ)さん、FACEさんの作品、神南にはグラフィックデザイナーRimoさん、イラストレーターHongamaさん、宇田川町にはアーティスト赤木楠平さんなど、計約20カ所に作品を掲出している。

 10月12日まで。

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