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渋谷駅東口歩道橋に「最後の橋桁」 一般も見守る中、深夜の大工事

クレーンでいったん持ち上げられた巨大な橋桁が下ろされて両端の既存の橋の間にはめこまれていく

クレーンでいったん持ち上げられた巨大な橋桁が下ろされて両端の既存の橋の間にはめこまれていく

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 架け替え工事が進められている渋谷駅東口歩道橋で9月23日深夜、明治通りを通行止めにして「最後の橋桁」の取り付け工事が行われた。

工事の様子(動画ニュース)

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 新しい歩道橋は緩やかなカーブを伴う「ロ」の字形で計画し、幅員を2.5メートルから6メートルまで広げるなどしてデッキを再整備。9月13日に開業した複合施設「渋谷ストリーム」の2階部分とも直結し、旧東横線渋谷駅跡に来年度中に開業する「渋谷スクランブルスクエア東棟」ともデッキ部分でつながる。

 最後の橋桁は、明治通りをまたぎ渋谷ヒカリエなどがある渋谷2丁目方面とJR渋谷駅方面を結ぶ部分。工事は24日0時~5時、渋谷駅東口交差点~宮益坂下交差点間を通行止めにして行われた。

 0時43分ごろ、六本木通り・渋谷クロスタワー前に置かれていた橋桁が大型多軸台車に載せられ、交通規制を伴いながら100メートルほど離れた現場にゆっくりと移動。多軸台車は何度かハンドルを切り返しながら位置を調整する一方、既存の両端の橋に仮止めするためのセッティングビーム4本が取り付けられた。

 すでに完成し通行できる歩道橋通路から多くの関係者や一般が見守る中、4本のワイヤが取り付けられた橋桁はオールテレーンクレーンで少し持ち上げられ、これまで橋桁を支えてきた多軸台車のみが滑り出すかのように現場を離れ、橋桁は宙づりの状態に。さらに、ワイヤの長さを微調整して水平になっているかどうかの確認作業が続く。

 2時25分、クレーンのエンジン音が大きくなり橋桁の引き上げが始まる。いったん、両端の既存の橋より高い高さまで持ち上げられ、その後、わずかに回転させて降下。両端の既存の橋にはめこまれた。その間、15分ほど。2時40分前には既存の橋とほぼ水平に連結され、その後も微調整作業が続き、歩道橋にあらかじめ取り付けられていた信号機も点灯した。

 今回取り付けられた橋桁の供用開始は来年1月を見込む。渋谷ヒカリエ方面と渋谷3丁目方面をつなぐ新しい歩道橋と渋谷ヒカリエ方面につながる階段、エレベーター(既設のものをリニューアル中)は10月23日に供用を開始する。

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