JR山手線1編成を貸し切ったライブイベント「62 MINUTES YAMANOTE LOOP」が9月22日、開催された。
同日始まった渋谷を中心に展開する都市型音楽フェス「RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO(レッドブル・ミュージック・フェスティバル東京)2018」のオープニング企画。ツイッターのキャンペーンなどで選ばれた約150人が無料招待されたほか、関係者ら合わせ計約400人が乗車した。
団体専用列車として運行した列車は、レッドブルのロゴやフェスのテーマ「音楽の解放区」をプリントしたシートなどでラッピングしたほか、車内には原宿、秋葉原など沿線の駅名が書かれたのれんやちょうちんなどを装飾した。11両のうち3両をライブ会場とし、サウンドシステムやDJブースなどを搬入。フォトスポットとなる車両も用意した。乗降駅となった大崎駅では、電光掲示板にレッドブルのキャチコピー「翼をさずける」の文字が表示された。
イベントに出演したのはDJ Licaxxx(リカックス)さん、ミュージシャンOmodaka(寺田創一)さん、ラッパーちゃんみなさんの3人。13時15分過ぎ、ベルが鳴り列車が発車すると同時にパフォーマンスを始めたのはLicaxxxさん。参加者たちのボルテージも一気に上がり、車内に響く音楽に合わせ体を揺らしていく。
おなじみの巫女(みこ)衣装に白い仮面を付けた姿で登場したOmodakaさんは、「Kusatsu Bushi i(草津節)」「Hietsuki Bush(ひえつき節)」「Bridge song(祖谷の粉ひき唄)」など民謡をモチーフにしたエレクトロなナンバーを披露。MCでは、「メンバー紹介」として、ゲームボーイカラーやシンセサイザー「カオシレーター」など使っている機材を紹介したほか、参加者に駄菓子「うまい棒」を配るなどし、駅通過時には、ホームにいる人たちにも手を振るなどして盛り上げた。
ダンサーと共にパフォーマンスを披露した「ちゃんみな」さんは「MY NAME」でライブをスタートし、アルバムの表題曲「未成年」「CHOCOLATE」、新曲となる「I Really Hate This Love Song」などを披露。「私の夢に山手線でライブをするっていうビジョンは無かったけど、今音楽ができています。音楽はあなたと私のもの。どこでやっても誰がやってもいい『音楽の解放区』です」と語り掛け、ラストナンバー「LADY」を歌い上げた。
列車はほぼノンストップで運行し、1時間強でイベントは終了した。同フェスは10月2日まで。