9月20日から続く雨の影響で、都心部は21日も肌寒い気候となり、渋谷や原宿周辺でもニットやアウターを着込み、傘を差しながら足早に行き交う人の姿が見られている。
気象庁によると、前線や低気圧の影響で関東甲信地方はこの日も雨が続き、都心部では最低気温が15度台と、平年を3度ほど下回っている。日本気象協会によると、渋谷区のこの日の最低気温は16.1度。10月上旬から中旬並みの気温に冷たい雨も加わり、渋谷スクランブル交差点(渋谷駅前交差点)でも、半袖姿が目立っていた今月上旬の光景とは打って変わり、長袖ニットやコートなどのアウターに身を包む人が多く見られている。
原宿で「KINGLY MASK(キングリーマスク)」「#ootd(オーオーティーディー)」などのアパレル店を展開するGTM(千葉市)広報の植木龍さんは「気温が下がったここ数日でアウター系が一気に売れるようになっている。Tシャツの反応が減って秋冬物の売り上げが8~9割に増えた」と話す。渋谷駅近くの立ち食いそば店に立ち寄った区内に勤める40代の男性は「今日は冷たいそばを食べる気がしない」と温かいそばを注文していた。
都心では22日も曇りや小雨が続く一方、日曜にかけて天気が回復し、渋谷区では予想最高気温が22日=26.8度、23日=28.4度と、連休中は平年並みの気温に戻る見込み。