渋谷キャスト(渋谷区渋谷1)で9月15日、「Social Innovator’s EXPO for 2025-未来社会を考える3日間」が始まった。主催は2025日本万国博覧会誘致委員会で、「ソーシャル・イノベーションウィーク渋谷」の一環。
2025年の万博には大阪、ロシアのエカテリンブルク、アゼルバイジャンのバクー、仏パリ郊外のサクレが立候補していたが、サクレが辞退したため3都市が誘致合戦を繰り広げている。大阪万博では「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、大阪市・夢洲(ゆめしま)を会場(155ヘクタール)に2025年5月3日~11月3日の185日間にわたり開催。約2800万人の入場を想定し、経済波及効果の試算値は約2兆円。開催国は11月23日、BIE(博覧会国際事務局)総会で最終プレゼン後、投票により決まる。
2025年に開かれる万博は、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の目標年である2030年に向け、その起爆剤となる役割を持つ。そこで、万博に期待される可能性と求められる新たな社会の仕組みについて、ソーシャルイノベーターの取り組みを通じて見える課題や可能性などを、さまざまな視点から議論する。
多目的スペースでは、「技術の進化が関わりを変える」(15日)、「新たな仕組みが地域を変える」(16日)、「教育システムで地域を変える」(17日)をテーマに、基調講演、キーノートスピーチ、事例紹介、パネルディスカッションを行う。
併せて渋谷キャスト前のガーデンでは、大阪万博のロゴが入った旗を手にしたピカチュウやハローキティのぬいぐるみを撮影して投稿した人にグッズを進呈しているほか、ロボット型携帯電話「ロボホン」5体が踊りを披露するなどして、大阪万博誘致をアピールしている。
国連大学(神宮前5)前では17日18時から、「BON DANCE EXPO for 2025」を行い、伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸さんが出演を予定している。