男子プロバスケ・Bリーグのアルバルク東京(以下A東京)が9月14日、渋谷センター街・バスケットボールストリート(バスケ通り)をパレードした。
主催は渋谷センター商店街振興組合。10月に迫ったBリーグ2018-19シーズン開幕に向け、渋谷区をホームタウンに活動しているA東京を応援することを目的に企画した。同組合の小野寿幸理事長は「皆さんと一緒にアルバルク東京を応援し、2年連続でチャンピオンになってほしい」とエールを送る。
3シーズン連続での実施となったパレードには、日本代表として遠征に出ている渋谷区観光協会スポーツアンバサダーの竹内譲次選手、田中大貴選手、馬場雄大選手を除く全選手に加え、ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)、アルバルクチアリーダーズ、マスコット「ルーク」らも参加した。
A東京を運営するトヨタアルバルク東京(文京区)の林邦彦社長は、先週行われた関東アーリーカップを8人という限られたメンバーで優勝したことに触れ、「今シーズンも期待していただければ」と自信を見せる一方、集まったファンに「後押しをしていただかないと勝てないところもあるので応援してほしい」と呼び掛けた。
パヴィチェヴィッチHCは「東京という大都会に優勝を報告できてよかった」と昨シーズンを振り返り、「今シーズンも皆さんと共に戦っていきたい」と意気込む。安藤誓哉選手は「今シーズンもまた優勝して、ここで優勝パレードできるように頑張りたい」、菊地祥平選手は「今シーズンも僕たちに力を貸してください」と呼び掛けた。
ジャワッド・ウィリアムズ選手は「こんにちは。来てくれてありがとう」と日本語であいさつし、集まったファンたちを喜ばせた。今季唯一の新加入選手となったミルコ・ビエリツァ選手は「ホームコートで自分のパフォーマンスを見てほしい」と話す。
来街者でにぎわうバスケ通りにはA東京のファンが集まったほか、来街者たちからはアレックス・カーク選手ら2メートルを超える選手たちの姿に「でかい」と驚きの声を上げていた。選手たちはパレードをしながらチラシを配ったり、写真撮影に応じたりした。アルバルクチアリーダーズはパフォーマンスも披露した。
パレードを終え、キャプテンの正中岳城(しょうなか・たけき)選手は「(パレードは)東京のチームに所属しているからこそできること。(渋谷区には)代々木第2体育館もありバスケットをしている人にとっては特別な場所。Bリーグが始まって自分たちにとってはさらに特別な場所になってきている」と話し、「毎年シーズン開幕前にこのような機会を与えていただいて、シーズンが始まるなという思いをチーム全体で感じられている。ファンの方たちも気持ちや期待が高まっている中にいると感じられた」と振り返った。
昨シーズン優勝を果たしたA東京にとって今季は連覇をかけたシーズンとなるが、正中選手はは「それぞれのシーズンは独立したものだと思っているので、昨シーズンのタイトルは長いオフに全部おいてきたつもり」とおごらない。「ただ、(連覇に挑戦できる)機会は望んでも与えられないので、よりチャレンジングなシーズンにさせてくれると思う。ファンの方たちと共にもう一度トロフィーをつかみ取れるように練習していきたい」と意欲を見せる。
A東京の開幕戦は10月6日・7日、同じ渋谷区をホームタウンにするサンロッカーズ渋谷とのダービー戦となる。