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サンロッカーズ渋谷、プレマッチで大敗 シーズン開幕に向け「誇れるチームに」

ホームアリーナで初のプレシーズンマッチを行ったサンロッカーズ渋谷(黄色のユニホーム)

ホームアリーナで初のプレシーズンマッチを行ったサンロッカーズ渋谷(黄色のユニホーム)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下SR渋谷)が9月13日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で韓国・蔚山(ウルサン)モービスフィバス(同モービス)と対戦した。

パートナーシップを結んだSR渋谷とモービスの選手たち

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 10月にレギュラーシーズン開幕を控えた中、SR渋谷初となるホームアリーナでのプレシーズンマッチとなったこの日は、同日パートナーシップ協定を結んだモービスを迎えた。試合前には両チームの選手たちが記念品を交換し合ったほか、全員で記念撮影をした。両チームの対戦は3度目となる。

 今月上旬に行われた関東アーリーカップを1勝2敗4位で終え迎えたこの日。同大会で課題に挙がったトランジションオフェンス(OF)とディフェンス(DF)でのコミュニケーションをテーマに掲げたという。

 試合は杉浦佑成選手の3ポイント(P)シュートで先制するも、モービスのトランジションの速いオフェンスや高いシュート率にDFが機能せず20点差を付けられた。平均身長でSR渋谷が上回っていることから、「ビッグマンのポジション取りに関する対策はしていた」(ユ・ジェハクヘッドコーチ)というモービスのDFに、SR渋谷はインサイドの要であるロバート・サクレ選手がシュートアテンプト3本、0得点に抑えられた。第2クオーター(Q)には山内盛久選手がフリーの3Pを決めたほか、ペネトレイトからチャンスをつくったりリバウンドに飛び込んだりとアグレッシブさを見せたが、得点は伸び悩んだ。

 後半序盤には、長谷川智也選手のスチール(攻撃中の相手からボールを奪うプレー)から入団後初の試合出場となったライアン・ケリー選手が身長差を生かしてシュートを決めるなど連続得点を挙げる場面が見られた一方、同Qだけでターンオーバー7本とミスも目立った。最終QにはハードなDFでモービスのターンオーバーを誘い速攻からチャンスをつくり、NBAでも一緒のチームでプレーしていたサクレ選手とケリー選手の連携も見られるなど22点を挙げたが、58対81で敗れた。

 ユHCが「プラン通りにゲームができた。SR渋谷がハードにDFをしてきたので、非常に良い練習ができた」と手応えをうかがわせた一方、勝久HCは、点差が離れたことやOFでのターンオーバーが目立った点、トランジションに対してDFが対応できなかったことを反省点に挙げ「アーリーカップのアルバルク東京戦、千葉ジェッツ戦含めよくない点が目立っている」と振り返った。

 試合後には選手全員が集まったファンたちにあいさつ。ベンドラメ礼生選手は「新しい選手も入り、また新しいサンロッカーズを見せられると思うので、これからの僕たちに期待して体育館に応援に来てほしい」、ファイ・サンバ選手は「開幕までの時間を有効に使って成長するので、一緒に戦いましょう」と、それぞれ呼び掛けた。

 長谷川選手は「必ずけがをしないということと、チームの勝利委貢献する選手に成長したい」と決意表明し、キャプテンを務める満原優樹選手は「OFもDFも正直全くできていない状況だが、開幕の時には良い意味で皆さんを裏切りたい」と意欲を見せた。

 SR渋谷は昨シーズンに引き続き「DFから走る」スタイルで戦うというが、勝久HCは「肝心なディフェンスが機能していない。悪いところが全部出たという認識を持って、練習から作っていかなくてはいけない」と気を引き締める。昨シーズン、序盤に10連勝をしたが後半には連敗を重ねチャンピオンシップ進出を逃したことを踏まえ、「最初も大事だが、一番大事なシーズン後半にピークを持ってくることができれば」と3シーズン目を見据える。集まったファンに向け「皆さんが誇りに思えるチームにしていくので、一緒に戦ってください」と呼び掛けた。

 SR渋谷は開幕戦(10月6日・7日)をアウェーでアルバルク東京と戦い、ホーム開幕戦は同13日・14日にレバンガ北海道を迎えて行う。

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