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渋谷区と新宿区、訪日外国人のナイトタイム消費喚起で初のタッグ

長谷部健渋谷区長(中央)や吉住健一新宿区長(右から2番目)ら

長谷部健渋谷区長(中央)や吉住健一新宿区長(右から2番目)ら

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 渋谷区と新宿区がタッグを組み、9月12日、訪日外国人を対象としたナイトタイムの消費喚起事業を進めていくと発表した。

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 来年のラグビーワールドカップ、2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に伴い、訪日外国人の増加や旅行消費客の拡大が期待される中、ナイトタイムの消費拡大がテーマの一つに挙がっている。「眠らない街」と言われることもある渋谷・新宿は、横丁やバーなどを含む飲食店やクラブなど、夜間にも利用できる店舗が点在している。

 渋谷区では夜に特化したマップの製作や、夜間の観光案内ツアーをするなどの取り組みを展開。新宿区でも区内5つのエリアで同時に街バルを開催したり公園で屋外映画上映したりするなど、それぞれ夜間の文化振興にも取り組んできた。

 今回、両者が観光面で初めてタッグを組み展開する「訪日外国人向け消費喚起事業~TOKYO Night Time Passport」は、公益財団法人東京観光財団の「地域資源発掘型実証プログラム事業」として同財団から補助を受け展開する。

 メインの取り組みとして、両区内の参加店舗で使えるバウチャーチケット「TOKYO night Time Passport」を発行し、飲食店などを利用してもらうことを目指す。チケットは2,000円分と3,000円分の2枚が付いた5,000円分のバウチャーになっており、参加店舗(渋谷=約20店舗、新宿=約30店舗予定)で用意する2,000円と3,000円の定額メニューなどを注文・利用することができるようになる。発行枚数は5000枚を予定。SHIBUYA109(渋谷区道玄坂2)や新宿観光案内所内などに出店する「Tickets Today」全13店舗で販売。併せて、参加店舗や提供するメニューなどを記載したパンフレットも作り配布する。

 期間中は、訪日外国人と参加店舗それぞれに対応する24時間多言語(英語・中国語・韓国語・スペイン語)コールセンターを開設。解説するホームページやSNSも多言語化し、イベントの情報発信を図る。別途、バウチャーチケットを活用した街バルイベントも予定する。

 長谷部健渋谷区長は「区境は見えるものではなく、渋谷と新宿は同じような商圏だと思っている。交われるところは一緒にやりながら、刺激しながらシナジー効果を高め、東京のナイトエコノミーをリードできたら」と意欲を見せた。吉住健一新宿区長は「バウチャーチケットを通じて、ビギナーズの渋谷・新宿を知ってもらえる機会になるのでは。値段も確定するのでこの街で遊ぶのは『安心だ』と理解してもらえるようになれば」と期待を込めた。

 開催は来年1~2月を予定し、2021年まで時期や内容を柔軟に変化させながら実証実験を行う方針という。

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