東急東横線旧渋谷駅ホーム・線路跡地などを活用した大規模複合施設「渋谷ストリーム」(渋谷区渋谷3)に9月13日、飲食を中心とした商業ゾーンが誕生する。
スペイン発シーフードレストラン「XIRINGUITO Escriba」
地上35階・地下4階、高さ約180メートルの高層ビルとなる同施設。中層階(4階・9階~13階)には「エクセルホテル東急」が入るほか、上層部のオフィスには2019年度にグーグル日本法人が移転。隣接する7階建ての別棟にはホール(6階・7階、スタンディングで約700人収容)も整備する。
1階~3階の下層部となる商業ゾーン。同施設周辺エリアは、オフィスが多いほか恵比寿方面にかけて住宅が点在することから、オフィスワーカーや地域住民が「普段使いできるように」との思いと、区画数があまり多くないことから飲食店を中心にし、物販は誘致しなかった。ショッピングのニーズは、同施設から近い「渋谷ヒカリエ」(渋谷2)や東急東横線旧渋谷駅跡で再開発が進む「渋谷スクランブルスクエア」へ集約するという。
出店するのは30店舗。日本初上陸となるのは、1992年にバルセロナでオープンしたスペイン発シーフードレストラン「XIRINGUITO Escriba(チリンギート エスクリバ)」。トランジットジェネラルオフィス(港区北青山3)グループが新たに手掛けるブランドとなる。エビ、ムール貝、アサリ、白身魚を使った「エスクリバパエリア」(3,400円)などのパエリアを中心に、エアバッグに見立てたパンの上にイベリコ豚の生ハムをのせ、パンを崩しながら食べる「エアバッグ」(2,400円)などを提供する。席数は84席。営業時間は11時~23時(ランチは17時まで)。
新業態となるのは13店舗。南青山などに出店するサラダ&デリカテッセン「CITYSHOP」の新コンセプト店となるカスタマイズピザ店「CHITYSHOP PIZZA」は、生地やトッピングなどを選べ1,728円から提供。席数は60席。営業時間は11時~22時。軽井沢のレストラン「酢重正之」の新ブランドとなる「酢重Indigo」は、天井高9メートルの開放的な空間にスタンディングエリアやテーブル席など94席を用意。太打ち麺の田舎そば(702円~)、発芽玄米や信州産紫米、大麦、キヌアなどオリジナルブレンドの十穀玄米のチキンライス(1,296円)、16時以降の提供となる一品料理などをそろえる。営業時間は10時~23時(ランチは16時まで)。
タイ&アジアンビストロ「スパイス リップ」は45席を用意。数種類のスパイスを使うグリーンカレー(1,296円)や青パパイヤのサラダ(972円)、ココナツミルク入りの鶏肉スープ(1,350円)などのほか、タイ風オムレツや唐辛子とガーリック風味のイカのフリットなどのタパス(各540円)などをラインアップする。営業時間は11時~23時。
1983(昭和58)年に恵比寿で創業した定食店「旬彩料理なかよし」は、商業施設への出店が初となる。肉じゃがやサバの塩焼き、チキン南蛮などのメインに小鉢2品、土鍋で炊いたご飯、みそ汁から成る定食を900円台から用意する。席数は47席。営業時間は11時~23時30分。金沢発レモネード専門店「LEMONADE by Lemonica」は、レモネードやソーダで割るレモネード(各320円)、ストロベリーソーダ(410円)やコーラ(450円)などのアレンジメニューを用意。テークアウト専門だが、隣接した区画にフォトスポットともなるブランコを設置したスペースを設ける。営業時間は8時~21時。
施設内唯一のスーパーマーケットとなる「Precce Shibuya DELIMARKET」は、東急ストアの新業態。生鮮食品は扱わず、初の試みとなるデリの対面販売やブーランジェリー「BIGOT TOKYO(ビゴ・トーキョー)」を直営店以外では初めて常時取り扱い、サーバーでのクラフトビールの販売も展開。電源なども備えるイートインスペースも用意する。営業時間は7時~23時。
年内をめどに、スターバックスコーヒーとサイクルカフェ&多目的広場「TORQUE(トルク) SPICE&HERB, TABLE&COURT」がオープンを予定している。
13日は11時開業。