「ゆるい」鉄道写真「ゆる鉄」などで知られる写真家・中井精也さんの作品を集めた期間限定店「しぶ鉄画廊」が8月30日、東急ハンズ渋谷店(渋谷区宇田川町)B2Cで始まった。
1967(昭和42)年、東京生まれの中井さんは成蹊大学法学部卒業後、写真専門学校を経て鉄道写真家の真島満秀さんに師事。独立後、壮大な自然や夕日、星などの空が印象的な作品や子どもの姿が写る線路を捉えた作品など、車両だけにとどまらず独自の視点で鉄道を写し人気に。2004年からは毎日1枚鉄道写真を撮影するブログ「1日1鉄!」も続けている。今年に入り、台東・三ノ輪に自身の作品を扱う拠点「ゆる鉄画廊」を開いた。
同拠点の「アンテナショップ」として開く「しぶ鉄画廊」でも、中井さんの作品をパネル額装した「写真パネル」(1万円)を中心に扱う。写真集掲載作品や直近の写真展で追加された新作などを含む作品が並ぶ。アンテナショップ実験企画として、額装内の作品を好みで替えられる「差し替え写真」(7,500円)も用意した。
中井さんは、東京メトロ副都心線との相互直通運転による地下化に伴い2013年3月に営業を終えた東急東横線渋谷駅の写真などを収めた写真集「DREAM TERMINAL 東横線 渋谷駅メモリアル写真集」も手掛けた。会場では、「かまぼこ型」の屋根や工事中の新線などを捉えた作品も、「東急線作品コーナー」に並べる。
「SNS映え」に注目が集まる中、中井さんならではの写真愛を込めたミニ写真集「インスタ映え鉄道BOOK Vol.1」(1,000円)も、会期に伴い発売。ほかに、一点物のポラロイド作品(フレーム入り、1万円)、ポロシャツ(3,900円)、ポストカード(200円)、缶バッジ(420円)などの商品も取りそろえる。中井さんは9月1日16時~19時に「在廊」予定。
連動企画として、同フロアの鉄道関連商品専門店「カラマツトレイン」でもイベント「SHIBUYAトレインマーケット」を開催。記念切符(100円)などの商品のほか、モニターで1回2駅分を通過する映像が流れる模擬運転台(600円)などを展開する。屋上では同8日・9日と15日~17日、ミニトレイン(1回2周、300円、3歳以下無料)も走る。
営業時間は10時~21時。9月17日まで。