9月13日に開業する「渋谷ストリームエクセルホテル東急」(渋谷区渋谷3)が、ロボットが宿泊客にビールとつまみを届けるデリバリーサービスを導入する。東急グループのホテルで同様のサービスを導入するのは今回が初めて。
同日開業する渋谷駅東口の複合商業施設「渋谷ストリーム」中層階にオープンする同ホテルは、施設4階にフロントやロビーラウンジ、バー&ダイニング、同9階~13階の5フロアに客室を設ける。東急ホテルズ(道玄坂2)が展開し、渋谷マークシティ内にも出店するシティホテルブランド「エクセルホテル東急」の渋谷エリア2店舗目となる。
導入するのは、デリバリーサービスロボット「Relay(リレイ)」。米カリフォルニアに本社を置く「Savioke(サビオーク)」社が開発し、自律走行で障害物などを回避しながら、指定された場所まで品物を届ける。米国では複数のホテルが、軽食や飲み物を各部屋に運ぶ配送サービスとして活用している。同ホテルでは導入に際し、ネットワーク機器輸入・販売サービスのマクニカ(横浜市)がシステム構築サービスを手掛ける。
サイズは高さ92センチ、幅51センチ。時速2.5キロであらかじめマッピングされたルートを自律走行し、エレベーターは制御盤に無線で信号を送り自ら操作。客室前に着くと内線に電話をかけ到着を知らせる。タッチパネルには「こんにちは」などの言葉が表示され、コミュニケーションも取れるという。1台を導入し、フロントで待機する。
収納部の容量は21リットル。サービス開始時は、米ブルックリン・ブルワリー社が手掛けるクラフトビール「ブルックリン ラガー」の瓶ビール2本に、トリュフ風味のポテトチップスを添え、客室まで届ける。価格は2,000円。「コンセプト『渋谷から世界へ感性を刺激するホテル』と相通じる」として、同社のビールを選んだという。
今後、ワインやシャンパン、花束などのデリバリーも予定している。