一口タイプのチョココーティングアイス「ピノ」の体験型イベント「pinofantasia(ピノファンタジア)」が8月7日、ラフォーレ原宿(渋谷区神宮前1)6階のミュージアムで始まった。主催は森永乳業(港区)。
同社が1976(昭和51)年に発売した同商品。口を開けた形から着想を得た円すい台のアイスクリームで、溶けて型崩れしないように全体をチョコレートでコーティング。商品名は、イタリア語で「松ぼっくり」を意味する「pino(ピノ)」から命名している。
2015年から夏に限定カフェを出店していたが、今年は「ユニークさ」や「驚き」といった「新たな価値を発見してほしい」と、ブランドとして初めて「アート」や「空間」を掛け合わせた「食べるアート」を企画。10代後半~20代前半の女性をコアターゲットにすることや、情報発信力から原宿エリアを選んだ。期間中延べ2万人の来場を目指す。
場内は2つの空間で構成。「イロ」(席数40席)には、高さ3メートルのオブジェ「ピノチョコファウンテン」も展示し本物のチョコレートを流す。ネイビーやオレンジ、ホワイト、パステルピンクなど8色の中から4色選べるチョコレートソースを使って、ピノ(バニラアイス6個)にディップするなどしてオリジナルカラー・デザインのピノを作ることができる。ピノを入れるオリジナルデザインの缶も付く。アイスの下にはドライアイスを置くが10分を目安に作ることを勧めている。
「ヒカリ」(席数18席)は、アート集団「チームラボ」(千代田区)とコラボレーション。店員がサーブするピノを盛り付けたスプーンがテーブルに置かれると、冷たさに反応してデジタルコンテンツが始まる。スプーン上に花の映像が投影され、スプーンを動かすと花が散るようになっている。ピノは、クッキークランチ、アーモンドクランチの上にアーモンド味のピノをのせ紅茶パウダーをかける「ティーフレーバーピノ」など3種類を提供する。
マーケティング統括部マーケティング開発部冷菓マーケティンググループの平安杏さんは「失敗も成功もなく全てがアート。二度と同じものはできないかもしれないので、自分だけのピノを作ってその瞬間を楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は11時~20時。入場料は1,000円(ヒカリへの入場は追加500円)。9月2日まで(8月21日・22日は休館)。