メディアプラットフォーム「note(ノート)」などを展開するピースオブケイク(渋谷区道玄坂1)が8月3日、日本経済新聞社(千代田区)と資本業務提携したことを明らかにした。
7月30日付けで、日本経済新聞社・日本ベンチャーキャピタル(千代田区)・新潟ベンチャーキャピタル(新潟市)を引受先として約4億円の第三者割当増資を実施し、一部を日本経済新聞社が引き受けた。出資額は3億円。提携を受け、日本経済新聞社の渡辺洋之常務がピースオブケイクの社外取締役に就任した。
ピースオブケイクは、出版社で書籍の編集などを手掛けてきた加藤貞顕社長が2011年12月に設立。定額課金制も導入するコンテンツ配信サイト「cakes(ケイクス)」と、投稿者が価格を設定し読者にコンテンツを販売するウェブサービス「note」を運営。宮下公園近くの「TOC第2ビル」(渋谷1)で創業し、サービスの拡大に伴い渋谷エリアで3度移転してきた。
提携では両社の強みを生かし、noteの参加クリエーターによる日経での表現活動や、日経のコンテンツをnoteで展開するなどの連携、新サービスの共同開発などを進め、クリエーターの活動の場を広げる狙い。
渡辺常務は「主にビジネス分野のコンテンツやリーダー育成に関して、両社の強みを生かして発展・進化させていく」としている。